撮影機材運びに使える台車選び トラスコ中山の家庭用軽量台車を買って大正解!

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アクセサリー

商業的な写真撮影は、カメラ・ライトスタンド・三脚・リフレクターなどが必要で、どうしても撮影機材が重くなりがちです。移動時に自動車運搬できれば楽ですが、駐車場から撮影現場までの移動がけっこう大変で、数往復することはザラ。そこで今回、撮影機材運搬時の労力を軽減するため、車載可能な家庭用軽量台車の導入を決意。定番商品より「実践的で快適な商品」を発見し、購入したのでレビューします。

台車とは

そもそも台車とは、工場内の荷物や運送業者のドライバーさんが重い荷物を運搬するときに利用するアイテムです。多くの人は利用する機会がない、どちらかといえば業務用途の製品です。

業務用台車は、耐荷重100kg以上の荷物を安全快適に運搬できるよう堅実に設計されています。耐久性に優れ、多少乱暴に扱っても容易に壊れることはありません。十分な強度を確保するため本体フレームが金属製でできている製品が多く、それなりの重量があります。

業務用台車は、性能や耐久性に優れるはんめん、気軽に持ち運ぶことはできません。

家庭用軽量台車は、その名の通り家庭用に特化した製品。素材にプラスチックを多用し、堅牢製を「丁度良い性能」に抑えることで、軽くてコンパクトに仕立てられています。「たまに手軽に使いたい!」という願いを叶えてくれます。

トラスコ中山製が1番人気

家庭用軽量台車の特徴は、堅牢製を犠牲にしながら「軽量化・収納性・運搬性」に重点を置いた設計された点。

  • 最大積載量を100kg程度に抑え小型軽量化
  • 自家用車への運搬や収納に優れる折りたたみ式
  • お求めやすい価格

上記スペックがトレンド。本体材質は樹脂製が主流になります。

ホームセンターへ行くとたくさんの製品が販売されていますが、ネット情報によると「トラスコ中山」製の人気が高いようです。その中でも家庭用軽量台車「こまわり君」という商品が、低価格かつ高品質で引き合いが多いことが判明しました。

ホームセンターで扱う製品は、自社ブランドだったり廉価メーカーの製品が主流。「トラスコ中山」製を扱う店舗は少数派です。

画像引用:トラスコ中山

当初は「こまわり君」を購入予定でした、調査を進めると兄弟機種に「アクロキャリー」を発見。「こまわり君」と「アクロキャリー」は、日本製です。

画像引用:トラスコ中山

仕様を比較すると、私の用途だと「こまわり君よりアクロキャリーの方が適しているのでは?」と思える点が見つかりました。

ところが、ホームセンターを数店調査しましたが「アクロキャリー」を扱う店舗は皆無。というわけで、アマゾンで購入しました。

アクロキャリーを選んだ理由

こまわり君の仕様と不満点

「アクロキャリー」と「こまわり君」との違いは2点。折りたたみハンドルの高さと角度になります。

アクロキャリー こまわり君
ハンドル高さ 890mm 790mm
ハンドル角度 90度以上に倒せる 90度固定
キャスター径 75mm 75mm
長さ×幅×高さ 600×390×125mm 600×390×125mm
均等荷重 100kg 100kg
重量 3.9kg 3.9kg

「こまわり君」のハンドルは、直角固定で高さが790mmと低め。ネット情報によると・・・

  • ハンドルが低く成人男性には姿勢が窮屈になりやすい
  • ハンドルが直立しているのでかかとやつま先が台車と接触しやすい

上記2項目について不満を感じている人が多いようでした。

アクロキャリーのメリット

「アクロキャリー」は、上記2項目の不満が解消されています。

ハンドル高さはこまわり君より100mm高く設定されてます。また、ハンドル角度は。直立固定の他、ハンドルを引き出して寝かした状態で使用できる機構が採用されています。

「こまわり君」が家庭用を考慮して女性やお年寄りの利用を優先した設計なのに対し、「アクロキャリー」は成人男性の利用を考慮した設計をおこない、差別化が図られています。

Amazonで購入

カラーはAmazon限定色の「ダークグレー」を選択しました。商品はダンボールに詰められ、完成状態で送られてきました。

▲正面オモテ側(ハンドル収納時)

▲正面ウラ側(ハンドル収納時)

▲正面ヨコ側(ハンドル収納時)

▲キャスター前輪(エラストマー樹脂製) 360度回転式

▲キャスター後輪(エラストマー樹脂製) 固定式

▲ハンドル組み立て時(直立状態)

荷物搭載

▲ハンドル組み立て時(直立状態)

▲ハンドル組み立て時(寝かせた状態) ハンドルと台車の距離が確保でき足の干渉を防止。アクロキャリー最大の特徴&魅力です!

樹脂製のデメリットなし

「アクロキャリー」のシャシーは樹脂製です。購入前は「剛性がなくてすぐに壊れてしまうかも」と危惧しましたが、均等荷重を厳守すればまったく問題ありませんでした。細部にリブ加工されているので強度的にもとても頑丈です。

業務用には堅牢製を重視した金属シャシーが有利ですが、家庭用は軽量コンパクトであることが正義だと思います。搭載物は30~50kgに抑えることがポイントだと思います。

購入後に気になった点と対策

「アクロキャリー」の荷台部分には、搭載した荷物を滑らなくする「滑り止め」が4箇所設置されています。しかし、グリップ力は低く、振動により積載物がズレてしまいます。この点がマイナスポイントになります。

対策法は、原始的な方法になりますが「ひも」などを使って搭載物を台車に固定する方法です。最初は、ゴム製の収縮ケーブル(自電車の荷台につかうヤツ)で試しましたが、強く張ってもゴムが伸びて2段積みのコンテナが倒れることがありました。

対策としてナイロン製の結束ベルトに変更。ダイソーで販売している「万能ベルト」が使え、積載物の転倒を抑えることができました。

脚立運搬時は、ハンドル部分に万能ベルトで固定し、段差や悪路でも荷物がずり落ちることなく運搬できるようになりました。2本セットで110円で購入できるのでオススメです。

ストッパーの有無

アクロキャリーは「ストッパーありタイプ」と「なしタイプ」の2種類あります。私は価格が安価なストッパーなしタイプを購入しましたが、毎日業務用途で使用しないので不便を感じていません。

しかし、お仕事で毎日使う工場勤務の方や運送業の方には「ストッパーなしは不便」という意見もあるようです。荷物を積んだまま長時間放置する機会が多い人は「ストッパーありタイプ」を選択するのもアリだと思います。放置しないなら、個人的な主観になりますが「ストッパーなし」で十分だと思います。

ストッパーは、オプションパーツとして部品単体。後から購入し、装着できるようです。品番は「AC-1JS」。総額はストッパ付き台車を購入した方が割安です。注意点は、樹脂製なので大きな衝撃を与えると破損する恐れがあるようです。

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

ソニーイメージングプロサポート会員 NPS会員

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