セブンイレブンのマルチコピー機が、2021年から2022年9月にかけて新型プリンターに入れ替えられました。写真を普通紙プリントで出力した場合、いわゆるカラーコピー機相当の品質なので、専用の銀塩プリントや顔料プリンタの品質には及びませんが、新型マルチコピー機はレーザープリントとしては圧倒的な品質を誇ります。しかも、A3カラープリントが1枚80円の低価格で出力できるので、フル活用する方法を検証しました。
Text/Photo:ちゃんまさ
圧等的な低価格でいつでも出力できる!
セブンイレブンのマルチコピー機は、普通紙カラープリントが1枚50円(A4)から80円(A3)の低価格で出力できます。全国のセブンイレブンで、高品質な普通紙写真プリントが低価格で出力できます。
カラーマネージメントはブラックボックス
新型マルチコピー機はフジフィルム製です。旧型はフジゼロックス製でしたが、ブランド変更によりフジフィルムに変更されました。ただし、カラーマネージメントに関する情報は一切公開されていません。正確な色で出力するには、独自検証する必要があります。
セブンイレブンのマルチコピー機は、トナータイプの複合機なのでCMYKプリンタに属します。そのため、RGBデータは、プリンタサーバーのRIPで、RGB-CMYK変換されて出力されると思われます。TIFFデータに関してはCMYKデータも受けつけてくれるようです。
検証1
まずは、色域を汎用性の高いsRGBに定め、モニター色温度6500Kでレタッチした写真テータを作成。写真データにプロファイルを埋め込み出力しました。
結果は、正しい色で出力できませんでした。
Photoshopで検証すると、モニター色温度5000K、色域AdobeRGBの環境で、本体のsRGBプロファイルにAdobeRGBを指定する色と印刷物の色が一致しました。
検証2
モニターの設定を、色温度5000K、色域AdobeRGBに設定しました。この状態でレタッチを行い、社写真データにAdobeRGBのプロファイルを埋め込みました。
このデータで出力すると、正確な色で発色で出力できました。
考察
私は当初「sRGBだろう」と思っていましたが、実際は異なりました。妄想ですが、iPhoneが高色域ディスプレイが採用し、爆発的に普及していることが要因ではないかと思っています。
仮説
セブンイレブンの新型マルチコピー機で、正確な色で写真出力する設定を「仮説」として紹介します。
モニター色域 | AdobeRGB |
モニター色温度 | 5500K |
ガンマ | 2.2 |
ソフトウェアア色域 | AdobeRGB |
プロファイルの埋め込み | AdobeRGB |
とりあえず現状報告でした。
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