MbpsとMB/sの違いはなに?
SDカードの速度表示や動画撮影時のビートレートの違いはご存知ですか?
データ転送量を表す単位として、SDカードは「書き込み速度:60MB/s」、動画撮影時のビットレートは「400Mbps」と記載されていますよね。
60MB/sと400Mbps、どっちが速いでしょうか?
正解は「60MB/s」です。
正解の人は、以下記事は読む必要はありません。さようなら〜
気になる人のために情報をまとめてみました。
データ転送量をあらわす単位について
スマホのデータ回線などの表示単位がコレですね。
ハードディスクやSSDなどの転送速度に用いられます。
bitとByteの関係は 8bit=1Byte です。
「60MB/s vs 400Mbps」 先ほどの問題を検証しましょう
SDカードのデータ転送速度の60MB/s は、60×8=420Mbps
動画撮影時のデータ転送速度の400Mbps は、400÷8=50MB/s
MB/s表示 | Mbps表示 | |
SDカードの60MB/s表記 | 60MB/s | 420Mbps |
動画撮影時の400Mbps表記 | 50MB/s | 400Mbps |
正解は60MB/sの方が速いことになります。
動画撮影で必要なSDカードは?
パナソニックLUMIX S1Hは、4K撮影の最高品質(4:2:2,10bit ALL-I)で収録する場合、400Mbpsの転送速度が必須です。
FUJIFILMXT4も、4K撮影の最高品質で収録する場合、400Mbpsの転送速度が必須です。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kの場合、6KでBlackmagic RAW 3:1 で収録する場合は323 MB/sの転送速度が必要です。
いわゆる民生用カメラで動画収録する場合、400Mbpsに対応するSDカードを所有すれば、最高品質で撮影できることになります。
コスパが良いのは、UHS-II V60
先ほど計算したとおり「400Mbps=50MB/s」です。
この事実から考察すると、SDカードのスペックは「50MB/s」であれば、最高品質で撮影
できることになります。
仕組みを理解すると意外と低スペックで収録できると思いませんか?
速度規格のV60と実測値の違い
詳しい人なら、低価格で90MB/sに迫る高速書き込みできる「Sandisk SDXC UHS-I U3 V30」でも、シネマ品質の4K動画が収録できると考えますよね。
カメラ側が、制限を掛けていなければ理論的に収録できます。
しかし、カメラメーカーはハイビットレート撮影するとき、実測値ではなく規格により制限をかけることがあります。該当するカメラは、実測値を満たしていても収録できません。
V60は最低書き込み速度を保証する
実測90MB/s高速書き込みを実現する「Sandisk SDXC UHS-I U3 V30」ですが、規格で保証されている書き込み速度はV30(30MB/s)です。
「30MB/s収録は保証しますが、それ以上は知りません」というスタンスです。
V60を選択すれば「60MB/s収録を保証する」というお墨付きが付くので、LUMIX S1H・XT4・ Pocket Cinema Camera 6Kの最高品質で動画撮影する場合、V60のSDカードを購入すれば条件を保証付きで満たせることになります。
及第点はV60。V90は過剰スペックのロマン仕様
ハイスペックなSDカードを購入したいと考えたとき、現在発売中のカメラで問題なく撮影できる及第点が「SDXC UHS-II V60」になります。
おすすめの製品が、ProGrade Digitalの「SDXC UHS-II V60 250R」です。記事ページを執筆しましたのでご興味がある人は右側リンク「SDXC UHS-II V60 250R」からどうぞ。
書き込み実測値120MB/sあります。実質V90同等の性能を発揮しますので8K動画撮影にも対応できると思います!
まとめ
MbpsとMB/sの違いを理解すれば、SDXC UHS-II V90は過剰スペックであることになります。
SDXC UHS-II V90を購入する予算があるなら、SDXC UHS-II V60を2枚購入した方が得策だと考えます。
最後までお読みいただきありがとうございます
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