DxO PhotoLab 7の新機能、LUT、部分調整機能の使い方を完全ガイド

Mac

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得たオリジナル画像

Text:ちゃんまさ Photo:DxO/ちゃんまさ

2023年9月27日、DxOは同社RAW現像ソフトの最新版「DxO PhotoLab 7」を発売しました。

DxO PhotoLab 7に搭載された新機能「プロファイル作成機能・17種類のLUT、部分調整機能のHSL統合、より自然な仕上がりのモノクロワークフロー」の紹介と自分で撮影した写真を使ったレビューを解説します。

DxO PhotoLab 8が発売されました。詳細情報はこちらのページで詳しく解説しています。

DxO PhotoLab 7 が登場

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得た画像

DxO PhotoLab 7は、フランスに本社を構えるDxO Labs社が開発及び販売をおこなうプロユースにも対応した本格的なRAW現像ソフトです。

DxO PhotoLab 7 の新機能

DxO PhotoLab 7 は、新機能として独自のカラーキャリブレーションと編集ツール、部分調整の刷新、および強力なモノクロ用ワークフローが追加され、RAW現像ソフトとしての基本性能が引き上げられました。

  • 新機能1 → 正確な色へのこだわり
  • 新機能217種類のLUTを標準装備
  • 新機能3部分調整機能のHSを統合
  • 新機能4より自然な仕上がりのモノクロワークフロー

新機能1:独自プロファイル機能

バージョン7から、業界標準のカラーチャートを利用したオリジナルプロファイル作成機能が搭載されました。この独自ツールのサポートにより、記憶による憶測的なレタッチではなく視野光の影響を排除したレタッチが可能になります。フォトグラファーは、自分が撮影したRAWデータを科学的かつ正確な色で現像できます。

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得た画像

対応カラーチャート一覧
・Calibrite ColorChecker Pasport Photo 2
・Calibrite ColorChecker Classic
・Datacolor Spyder Cheker 24
・Datacolor Spyder Cheker
・Datacolor Spyder Cheker Photo 24
・Datacolor Spyder Cheker Photo

プロファイル作成機能の使い方とレビュー

DxO PhotoLab 7の新機能・プロファイル作成機能の比較写真

▲上記写真は、SONY α7RVでストロボ撮影した非圧縮RAWデータをDxO PhotoLab 7に取り込んだ状態です。独自修正は一切おこなっておらず「ジェネリックレンダリング・DxOナチュラル」が自動的に適用され、彩度が若干高く表示されました。色温度は撮影時(6256K)のまま表示されています。

DxO PhotoLab 7の新機能・プロファイル作成機能の比較写真

▲DxO PhotoLab 7の「カラー/モノクロレンダリング」のオリジナルプロファイル作成機能を使い、カラーチャートを指定します。生成ボタンを押してプロファイルの作成および生成されたファイルを保存します。

DxO PhotoLab 7の新機能・プロファイル作成機能の比較写真

▲「カラー/モノクロレンダリング」で生成したプロファイルを適用した写真がこれ。色温度が6003Kに自動調整され、色被りが除去されました。この状態から好みの色に調整することも可能です。

注意
極端に露出オーバーや露出アンダーの写真でプロファイルを作成するとエラーが生じました。適正露出で撮影することが重要です。

新機能2:17種類のLUTを標準装備

バージョン7は、ルックアップテーブル (LUT) に対応し、17種類のDxOスタータープリセット が付属します。 この機能は、バージョン6で再設計された色処理アルゴリズムと新たな拡張作業色域 (DxO広色域)、およびソフト校正モードによって大幅に進歩したカラーマネジメントを補完します。

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得た画像

LUTグレーディングの使い方とレビュー

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル画像

▲LUTグレーディング項目を有効化します。「レンダリング」のプルダウンを開くと、17種類のLUTが表示され、自由に選択・変更できます。

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル写真を使った説明写真

▲「02-Blwach-bypass.cube」を適用した作例。彩度の落ち着いた印象に仕上がりました。DeepPRIME XDを併用することで、暗部の輝度ノイズやカラーノイズも抑えることができました。

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル写真を使った説明写真

▲「15-Warm-Matte.cube」を適用した作例。満月で空が赤く照らされた雰囲気をよりドラマチックに仕上げることができました。暗部にグリーンノイズが発生しやすいシーンですが見事に抑えられています。

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル写真を使った説明写真

▲「17-Red-filter-B&W.cube」を適用した作例。カラーからモノクロに変換され、雲の生々しい質感が表現できました。

新機能3:部分調整機能のHSL統合

PhotoLab 7 は、部分調整機能のカラーコントロールを実現します。 その一環として、パワフルでありながらも使いやすいHSL カラーホイールを活用できます。被写体の服の色を変えたり、風景の一部分だけを暖色に寄せるなど、最高のクオリティと創造性を高めます。

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得た画像

部分調整の使い方とレビュー

▲部分調整ツールの専用パレットを搭載。指定した一部分を決め細く調整できます。

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル写真を使った説明写真

▲部分調整機能のタブを開き、城を部分選択します。LED照明のため若干色被りが発生するシーンですが、部分調整機能を使いスポット的に補正できました。

新機能4:自然な仕上がりのモノクロワークフロー

DxO PhotoLab 7 は、カラーへの取り組みと同様に、モノクロワークフローに役立つ新たなツールを搭載しました。 モノクロに簡単に切り替えできる新しいタブ、新しいフィルムレンダリング、6チャンネルミキサーを追加し、モノクロ写真の完全なトーンコントロールを実現します。

DxO PhotoLab 7を告知するためにメーカーから使用許可を得た画像

モノクロワークフローの使い方とレビュー

DxO PhotoLab 7の新機能を解説するオリジナル写真を使った説明写真

▲「カラー/モノクロレンダリング」の項目を有効化します。モノクロモードを選択し「17-Red-filter-B&W.cube」を適用しました。カラーからモノクロに変換され、月表面のクレーターがリアルに表現できました。

DxO PhotoLab 7とLightloomを比較

ノイズ処理に定評があるDxO PhotoLab 7ですが、Adobe Lightroom ClassicのAIノイズ除去との性能差が気になりますよね。というわけで処理時間を比較検証しました。

DxO PhotoLab 7とAdobe Lightroom Classicの書き出し時間を検証するために使用したパソコン写真

テスト環境:Ryzen 5 5600X + RTX 3060 + RAM 32GB ※Windows 10 Pro

AIノイズ処理時間を独自計測

Adobe Lightroom ClassicはAIノイズ除去の変換時間、DxO PhotoLab 7はDeepPRIMEとDeepPRIME XDの出力時間(DNG形式で書き出し)を測定しました。

「AIノイズ除去+RAWディテール」と「DeepPRIME」の処理時間

DxO PhotoLab 7
DeepPRIME
(DNG形式で出力)
DxO PhotoLab 7
DeepPRIME XD
(DNG形式で出力)
Lightroom Classic 12.5
AIノイズ除去+RAWディテール
(ディテール強度:50%)
SONY α7RIV
6100万画素RAW
9秒 18秒 35秒
NIKON D850
4500万画素RAW
5秒 10秒 22秒
CANON EOS1DX MarkIII
2010万画素RAW
3秒 6秒 16秒

検証日:2023年9月17日

独自検証の結果、処理速度はDxO PhotoLab 7の圧勝という結果が判明しました。私はSONY α7RIVの6100万画素RAWをメイン機として使用中ですが、DxO PhotoLab 7は、書き出し・プレビュー・レスポンスにおいてまったく不満を感じませんでした。

ただし、DxO PhotoLab 7はパソコンの要求スペックが高いので、古いパソコンで使用すると「遅くて使えない」という判断になる恐れもあります。

パソコン ミドルクラス比較

TDP65WクラスのCPU
・Ryzen 5 4500 + RTX 3060
・Core i5 13400F + RTX 3060

ミドルクラスCPUの中でも廉価版に属する製品を比較しました。CPU単体による処理は、現行Core i5 13400Fの方が強いと思いましたが、旧型Ryzen 5 4500が優位な結果でした。それぞれRTX 3060を装着すると性能差は皆無に等しくなります。

Core i5 13400FをCPU処理のみでDeepPRIME(6100万画素)を処理すると、30分以上かかりました。Ryzen 5 4500は8分程度です。Core i5 13400Fは、小さな処理は早い印象ですが、大きな処理が苦手なようです。PhotoLab 7は、シングルクロック性能よりもマルチコア性能が重要なのかも知れません。

Core i5 13400FはPhotoLab 7と相性が悪い。CPU&マザーボードとも価格が高いので、それだけの予算を費やせるなら「Ryzen 5 5600X + RTX 3060」を購入した方が賢い選択になりそうです。

インテルを希望するなら、CPUは現行Core i5 13600K(TDP115W)以上が選択肢になりますが、DeepPRIME系処理はグラボ性能勝負なので、コスパはさらに悪くなります。

私は、現在愛用中のRyzen 5 5600Xに RTX 4070を組み合わすことを模索中です。

ノイズ除去性能の違いは?

露出差の大きい夜間写真で、DxO PhotoLab 7(DeepPRIME)とLightroom Classic
(AIノイズ除去+RAWディテール)を比較しました。

Lightroom Classic (AIノイズ除去+RAWディテール)で現像

Lightroom Classicのノイズ処理

▲SONY α7RVで撮影した非圧縮RAWをLightroom Classicで現像した作例です。AIノイズ除去+RAWディテール(50%)に設定。月の明るさに対して逆光になる山肌にグリーン系のカラーノイズが発生し、これ以上暗部を明るくすると色被りが目立つため、これが限界になりました。RAWディテール(100%)も試しましたが、暗部明度を持ち上げた時のグリーン被りを解消することはできませんでした。

DxO PhotoLab 7 (DeepPRIME)で現像

DxO PhotoLab 7 (DeepPRIME)のノイズ処理

▲DxO PhotoLab 7で現像した作例です。ノイズ処理はDeepPRIMEを選択。Lightroom Classicで気になった山肌のグリーンノイズが見事に抑えられています。そのため、暗部をより明るく設定することができました。細部ディテールもDeepPRIMEの方が優れている印象です。

※部分調整ツールは一切使用していません。使用すればさらに上質なレタッチが可能です。

ノイズ除去性能でPhotoLab 7の優位性を確認

巷では「AdobeのAIノイズ処理とDxOのDeepPRIMEは大差ない」という評価が主流ですが、私が撮影する「高ISO撮影&露出差の大きいシーン」においては、DeepPRIMEまたはDeepPRIME XDの優位性が顕著にあらわれました。処理速度においてもPhotoLab 7が圧倒的に高速です。

PCスペックが必要

DxO PhotoLab 7は、Ryzen 5 5600X+RTX3060という一世代前の中級スペックがあれば快適に動作します。BTOパソコンなら15万円以下で購入できるので、動作が遅いと思ったらパソコン買い替えを推奨します。

参考までにIntelプロセッサ(i7の6コア12スレット)のMac miniは、CPU内蔵GPUの性能が乏しく、快適に扱うことはできませんでした。α7RVの6100万画素RAWにDeepPRIME XDを適用すると、書き出しに30分経過しても処理が終了しませんでした。Macの場合は、M1以降が必要ですね。

低ISO撮影時は違いを判別するのは困難

野外で低ISO撮影するシーンは、Lightroom ClassicとDxO PhotoLab 7の性能差を見つけることは困難でした。

DxO PhotoLab 7 の画像形式

インポート
RAW形式・DNG形式・TIFF形式(8/16bit)・JPEG形式・PNG形式

エクスポート
DNG形式・TIFF形式(8/16bit)・JPEG形式

DxO PhotoLab 7 価格

DxO PhotoLab 7の価格は、買い切りのみの設定で新規価格25,900円、アップグレード価格11,900円で販売されます。

DxO PhotoLab 7 無料体験版 ▶︎ DxO公式サイト
DxO PhotoLab 7を購入する ▶︎ DxO公式ショップ

DxO PhotoLab 7 ELITE Edition 25,900円
DxO PhotoLab 7 ELITE Edition
アップグレード版
11,900円
※DxO PhotoLab5/6 ELITE Editionユーザー対象

DxO PhotoLab 7の特別アップグレード版は、「DxO PhotoLab5/6ライセンス保有者」が対象になります。

DxO PhotoLab 7 ESSENTIAL Edition 16,500円
DxO PhotoLab 7 ESSENTIAL Edition
アップグレード版
9,500円
※DxO PhotoLab5/6 ESSENTIAL Editionユーザー対象

ESSENTIALとESSENTIALの違い

DxO PhotoLab 7の魅力は、ニューラルエンジンを活用したノイズ処理(DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDI )が採用されている点です。この機能は、ELITE Editionのみに搭載され、ESSENTIAL Editionに非搭載です。新規購入するなら「ELITE Edition」の一択といえるでしょう。

ELITE Editionに含まれるもの
・DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDのAI によるノイズ除去
・LUT
・カラーキャリブレーションツール
・モノクロ編集用のチャンネルミキサー
・部分調整のHSLカラーホイール
・ソフト校正モード
・富士フィルムX-Trans RAWファイルのサポート
・パース歪みを調整できる専用ツール
・ブラシと消しゴムによるReTouchエリアの形状編集
・ヘイズを軽減し、コントラストを高めるDxO Clearview Plus
・高周波テクスチャによるアーチファクトを削除するモアレツール
・複数の並列エクスポートの作成
・透かしの作成、編集、および管理
・DCP および ICC プロファイルのインポートと適用
・カスタムパレットの作成 など

OS対応

DxO PhotoLab 7の対応OSは、Windoes用とMacOS用が用意されています。

対応バージョン
・Windoes用 → Windoes10以上
・MacOS用 → macOS 12.6.8 (Monterey)以上

※2023年9月時点

ライセンス

・DxO PhotoLab 7 ELITE Edition → 3台分のライセンス認証
・DxO PhotoLab 7 ESSENTIAL Edition → 2台分のライセンス認証

Windoes用とMacOS用の両方使用できるクロスライセンス制を採用します。

※ライセンス認証に際してはインターネット接続が必要です。

DxO PhotoLab 7 無料体験版の入手方法

DxOウェブサイトから、30日間試用できる「無料トライアル版」をダウンロードできます。機能に制限はなく保存することも可能です。

DxO PhotoLab 7 無料体験版のリンク こちらから

※購入後は、無料体験版をアクティベートすることで正規版として継続利用できます。

DxO PhotoLab 7 ELITE Editionの購入方法

DxOウェブサイトは日本語化されているので安心して購入できます。英語表記のときは、右上の「English」クリックして「日本語」を選択すると、日本語表記に替わります。

DxO PhotoLab 7 無料体験版 ▶︎ DxO公式サイト
DxO PhotoLab 7を購入する ▶︎ DxO公式ショップ

DxO PhotoLab 7 ELITE Edition 25,900円
DxO PhotoLab 7 ELITE Edition
アップグレード版
11,900円
※DxO PhotoLab5/6ユーザー対象

注意
購入にはクレジットカードが必要です。海外サイトのクレジットカード利用実績がないとセキュリティが作動し、決済できないことがあります。カード会社に電話をして「海外サイトで購入する趣旨」を伝えるとロックを解除してもらえます。

DxO PhotoLab 7 のパソコンスペック

PhotoLab 7 のシステム要件

DxO PhotoLab 7を快適に扱うためには、高スペックのパソコンが必要です。プレビューやノイズ処理「DeeppPRIME XD」が許容できる時間内で書き出せることをご確認ください。

Windows ※2023年9月現在
PhotoLab 7 最小 推奨
OS Windows10 バージョン 20H2
がサポートしているもの
CPU Intel Core
またはAMD Ryzen (4コア)
Intel Coreプロセッサ
または AMD Ryzen (8 コア)
グラフィックス 1280 x 768 1920 x 1080
システムメモリ 8GB 16GB
グラフィック DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDには、最新ドライバのNVIDIA RTX 2060、AMD Radeon RX6600
ディスク 4GBの空き領域があるハードディスク 4GBの空き領域があるハードディスク
macOS ※2023年9月現在
PhotoLab 7 最小 推奨
OS macOS 12.6.8 (Monterey) macOS 12.6.8 (Monterey)
CPU あらゆるCPU M1
グラフィックス 1280 x 768 1920 x 1080
システムメモリ 8GB 16GB
グラフィック DeepPRIMEおよびDeepPRIME XDには、M1またはAMD Radeon Pro RX5700搭載のIntel Mac
ディスク 4GBの空き領域があるハードディスク 4GBの空き領域があるハードディスク

引用:DxO PhotoLab のシステム要件

最小システム要件は、すごくハードルが低く、グラフィックボードも10年前のもので動きそうな印象ですが・・・。実際は、このスペックのパソコンでは快適な処理はおこなえません!

Windowsの推奨スペックは、8コアCPUとRTX2060という高めのスペックが推奨されます。

疑問や不安を解決

ELITE EditionとESSENTIAL Editionの違いは?

上位モデル:DxO PhotoLab 7 ELITE Edition 25,800円
廉価モデル:DxO PhotoLab 7 ESSENTIAL Edition 16,500円

決定的な違いは、廉価モデルのESSENTIAL Editionは、ノイズ処理機能のDeepPRIMEDeepPRIME XDが搭載されていません。多くの人は、ELITE Editionを選択します。

DxO PhotoLabとLightroomの違いは

どちらもRAW現像ソフトの資質を備えており、機能に大きな違いはありません。決定的な違いは、Lightroom Classicは使用料金を毎年支払うサブスクリプション制を採用し、DxO PhotoLab 7は買い切りスタイルになります。

サブスクリプションのメリットとデメリット
▶︎契約を解除するとソフトは利用できなくなる。
▶︎常に最新版が使い続けられる。

買い切りのメリットとデメリット
▶︎料金は1度払うだけでバージョン7を永続使用できる。
▶︎バージョンアップは安価な価格で有償アップブレードする必要あり。

サブスクリプションを嫌うユーザーも一定数おり、その受け皿としてDxO PhotoLabは有力候補になります。

DxO PhotoLabとPureRAWの違いは

ノイズ除去機能のDeepPRIMEやDeepPRIME XDの機能は共通ですが、PureRAWは調整できるパラメーターが制限されています。PhotoLabはきめ細かに調整できる優位性があります。

DeepPRIMEやDeepPRIME XDの変換時間は、PhotoLab 7とPureRAW 3を比較した場合、PhotoLab 7は30%ほど書き出し時間が高速でした。

動作がもっさりだけど?

プレビュー表示が遅い場合はCPUの性能不足、書き出し時間が遅い場合はグラフィックボードの性能不足が考えられます。

サポートは大丈夫?

DxOは、フランスに本社を構える会社で、日本法人は設立していません。サポートはメールを通じて英語でおこないます。ただし、日本人スタッフが組織に所属しています。

私は、質問事項を日本語で作成し、翻訳ソフトで英訳文も作成。メールに英語と日本語を添付してコミュニケーションをおこなっています。日本語のみの送信は、文章の文字化けにより解読できない恐れがあるので要注意です。

まとめ

DxO PhotoLab 7は「RAW現像ソフトとして深化を遂げた最新バージョン」という印象を受けました。AI系ノイズ処理として定評があるDeepPRIMEやDeepPRIME XDは、PureRAWよりきめ細かく設定できるので、RAWデータの品質向上を目的に導入する人も多いです。

Adobeのノイズ処理より、2倍近く高速で処理できる点も大きな魅力です。所有して損することのない高性能RAW現像ソフトといえますね。

DxO PhotoLab 7 無料体験版 ▶︎ DxO公式サイト
DxO PhotoLab 7を購入する ▶︎ DxO公式ショップ

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この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

ソニーイメージングプロサポート会員 NPS会員

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