大手コンビニ3社の写真プリントをフォトグラファーの厳しい視点で検証しました。
ミラーレス一眼を持っているような意識高い系カメラマンになると、プリントの選択肢に「コンビニプリント」は1mm足りともないはず。
今回のテストで撮影データをコンビニ3社に持ち込み「写真プリント」を試してみると、じゅうぶん許容範囲に収まる綺麗な画質にビックリ! 「コンビニ写真プリントで十分な用途もあるのでは?」と見直しました。料金は1枚30円と安いからね。
ローソンとファミリーマートは、同一プリンター(シャープ製)を導入。どちらの店舗も品質や価格は同一で、2L版まで印刷できる魅力があります。
今回は、筆者がα7iiiで撮影した作例をSDカードに書き込み、ローソン&ファミリーマートの「写真プリント」のL版サイズでプリントアウト。印刷結果を一緒にチェックしましょう!
人物写真は、健康的で明るい発色が好印象
肌色のシアン成分が取り除かれ、ピンクがかった健康的な発色に自動補正されます。露出は適度な範囲で明るく補正されます。肌色が真っ白に飛ぶことはありませんでした。色味は意図的にマゼンタを強調するのではなく自然な雰囲気で好印象です。
事前に画像補正する時は、肌を明るく補正しすぎない方が良いですね。
旅写真は、コントラスト強めでメリハリ感が強調
青空の色相がシアンよりに転び、マゼンタ成分が少なくなります。コントラストが強く、暗部は真っ黒に潰れる傾向です。メリハリの効いた味付けです。精細度は、セブンイレブンよりもわずかに劣りますが気にならないレベルです。
事前に画像補正する時は、シャドーとハイライトを必要以上に切り捨てず、中間域を若干明るくすると良いかも知れません。
夜景写真は、暗部が潰れてハイライトは飛び気味に
ハイライトは、白く飛び気味でティティールが失われています。また、暗部は黒く潰れやすく、細かな階調が失われています。昇華蒸着式プリンターの特性のようですね。
事前に画像補正する時は、シャドーとハイライトを必要以上に切り捨てず、中間域を若干明るくすると良いかも知れません。
用紙の巻きグセが許容できるかで評価が分かれそう
左側がローソン&ファミリーマート(シャープ製)の写真プリント(L版)、右側がフジフィルムのフロンティアの銀塩プリント(L版)です。フロンティアは反りが少ないですが、ローソン&ファミリーマートの写真プリントは長辺方向に反っています。
まとめ
ローソン&ファミリーマートの写真プリントはコントラスト強めな仕上がりです。屋外写真は見栄えがよく感じますが、屋内写真や夜間に撮影した写真は、暗部が黒く潰れやすく感じます。
あくまでも個人的な意見になりますが、結婚式の披露宴の写真や屋内で撮影したお子様の写真などは、セブンイレブンでプリントした方が良い結果が得られると思います。
対応メディア、サイズ、価格などは下記ブログに情報をまとめています。お時間があればお立ち寄りください。
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