フォトグラファー御用達のアプリといえばPhotoshopですよね。
カラー調整はPhotoshopの独壇場ですが、文字やロゴを配置する場合はベジェ曲線が使えるIllustratorの方が自由度が増します。写真をデータを補正して、Illustratorに写真を貼り付けることで、高度なデザインに仕上げることができます。
その時に困るのが、プリンタ出力のカラー設定。
この記事を読んでいただければ「正確な色で出力できない問題」を解決できますよ!
Illustratorからの出力にはPSプリンタが必要
いきなり注意事項でスイマセン。
Illustratorからプリント出力する場合「PS(ポストスクリプト)プリンタ」が必要です。家庭用インクジットプリンタには対応機種はありません。
通常のインクジットプリンタでも出力可能ですが、解像度はデスクトップの解像度になるので、高精細な出力はできません。
レーザープリンタの場合も、PS(ポストスクリプト)プリンタを選択しないと対応していません。アドビへのライセンス料が生じるため、価格が高くなります。
PhotosopとIllustratorのカラー設定を合わせる!
インクジェットプリンタで出力
「カラー設定」▶︎「作業用スペース」▶︎ RGB :sRGBまたはAdobe RGBを選択
レーザープリンタで出力
「カラー設定」▶︎「作業用スペース」▶︎ CMYK:Japan Color 2001 Coatedを選択
※レーザープリンタ出力の場合、レタッチはRGBモードでおこない保存。印刷時にCMYK変換して出力します。
Illustratorから【インクジェツトプリンタ】に出力
インクジットプリンタは、RGBプリンタなのでCMYKで作成したデータは自動的にカラー変換(RGB→CMYK)されます。
無駄な変換を防ぐため「RGBベース」で制作します。
PhotoshopとIllustratorのカラー設定
「カラー設定」▶︎「作業用スペース」▶︎ RGB:sRGBまたはAdobe RGBに設定
プリント出力時の設定項目 インクジェットの場合
1.「プリント」▶︎ プリンター:該当プリンタを選択します
2.「カラーマネージメント」を選択
【プリントドライバで無補正が選択できる場合】
3.「カラーマネージメント」▶︎「プリント方法」▶︎
カラー処理:Illustratorのカラー設定
RGB :プリンタ用紙のプロファイルを選択
マッチング方法:相対的な色域を維持
※sRGB、Adobe RGB、Japan Color 2001 Coatedを選択するのは間違いになります。
4.「プリンタ」をクリック
5.「カラー・マッチング」▶︎ ドライバ側のカラーマッチングを選択
6.「品位と用紙の種類」▶︎ 用紙や印刷品質を選択
7.「カラーオプション」▶︎ 無補正を選択(エプソンは選択可能?)
工程8に続く
【プリントドライバで無補正が選択できない場合 Macユーザーは要注意です!】
3.「カラーマネージメント」▶︎「プリント方法」▶︎
カラー処理:Illustratorのカラー設定
RGB :sRGBまたはAdobe RGB ※Photoshopと同じ設定にする。
マッチング方法:相対的な色域を維持
5.「カラー・マッチング」▶︎ ColorSynk ▶︎ プリンタ用紙のプロファイルを選択
6.「品位と用紙の種類」▶︎ 用紙や印刷品質を選択
工程8に続く
8.「用紙サイズ」▶︎「ページ設定」▶︎ 用紙サイズ:ご使用のサイズを選択
この状態でプリントします。
Illustratorから【レーザープリンタ】に出力
レーザープリンタは、CMYKプリンタなのでRGBで作成したデータは自動的にカラー変換(CMYK→RGB)され出力されます。無駄な変換を防ぐためCMYKベースで制作します。
PhotoshopとIllustratorのカラー設定
「カラー設定」▶︎「作業用スペース」▶︎ CMYK:Japan Color 2001 Coatedに設定
プリント出力時の設定項目 レーザープリンタの場合
1.「プリント」▶︎ プリンター:該当プリンタを選択します
2.「カラーマネージメント」を選択
3.「カラーマネージメント」▶︎「プリント方法」▶︎
- カラー処理:Illustratorのカラー設定
- RGB :プリンタ用紙のプロファイルを選択
- マッチング方法:相対的な色域を維持
※sRGB、Adobe RGB、Japan Color 2001 Coatedを選択するのは間違いになります。
4.「プリンタ」をクリック
5.「カラー・マッチング」▶︎ ドライバ側のカラーマッチングを選択
6.「品位と用紙の種類」▶︎ 用紙や印刷品質を選択
7.「カラーオプション」▶︎ 無補正を選択
※OKIデータのマイクロラインは無補正が選択可能。
8.「用紙サイズ」▶︎「ページ設定」▶︎ 用紙サイズ:ご使用のサイズを選択
この状態でプリントします。
まとめ
Illustratorからの出力には「ポストスクリプト対応プリンタ」が必要なので、プリント出力の敷居が高くなります。
僕のブログのサムネール画像は、すべてIllustratorで作成しています。デザイン自由度が増すのでオススメですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます
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