ハードウェアキャリブレーション対応モニターの測色器対応一覧【2020年版】

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この記事に目を通りてもらうと、「ハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイと測色器の適合」と「できること」が理解できます。

結論を先に述べると、最終目標がプリンタ出力とディスプレイ表示のマッチング向上を目指すなら「白色点の手動調整可能な製品」の購入を強くお勧めします。

興味がある方は、最後まで読んでいただけると情報の少ないハードウェアキャリブレーション対応モニター選びの参考になると思います。

測色器対応一覧

けっこう必死に調べましたが不明な点も多いです。

購入前に必ずメーカー情報をご確認ください。間違っていても責任が取れませんのでご理解ください。

EIZO i1
Pro
i1
Pro2
 i1
Monitor
 i1
Display3
 i1
Display Pro
i1
Studio
ColorMunki
Spyder4 Spyder5 SpyderX
CG279X
CG2730-Z
CG247X
CG2420-Z
CS2740-X
CS2740
CS2731
CS2420-Z
CS2410
BenQ i1
Pro
i1
Pro2
i1
Monitor
i1
Display3
i1
Display Pro
i1
Studio
ColorMunki
Spyder4 Spyder5 SpyderX
PV270
SW321C
SW320
SW271C
SW270C
SW2700PT
SW240
ViewSonic i1
Pro
i1
Pro2
i1
Monitor
i1
Display3
i1
Display Pro
i1
Studio
ColorMunki
Spyder4 Spyder5 SpyderX
VP2458
VP2785-4K
NEC i1
Pro
i1
Pro2
i1
Monitor
i1
Display3
i1
Display Pro
i1
Studio
ColorMunki
Spyder4 Spyder5 SpyderX
LCD-PA271Q-BK
LCD-PA243W-BK
LCD-P243W-BK

上記以外に、デルやLGにもキャリブレーション対応ディスプレイが販売されていますが、性能についての記事が見つかりませんでした。

リスクが大きいので省きました。

測色器とディスプレイの組み合わせ方を考察する

「すでに測色器を所有している場合」の選択肢
選択1 ▶︎ 測色器を流用できるディスプレイを購入する。

すでにソフトウェアキャリブレーション用に測色器を購入済みの方が対象。

お手持ちのセンサーと上記図を参照し、該当ディスプレイを購入すれば、ハードウェアキャリブレーション環境が構築できます。

購入するディスプレイに合わせて「測色器を新規購入する場合」の選択肢
選択2 ▶︎ 性能重視でお好みのディスプレイを購入し、対応する測色器を購入する。

ディスプレイに合わせて測色器を購入する場合、上記図を参照して測色器を新規購入します。

デメリットとして導入コストが高額になります。

プリンタプロファイルの作成をおこなわない時は、EIZOのCGシリーズの「測色器内蔵式」を購入するのも有りです。

プリンタプロファイルを作成する、作成しない?
選択3 ▶︎ 出力にもこだわるならプリンタプロファイルが作成できる測色器を購入する。

個人的な意見になりますが、ハードウェアキャリブレーション対応モニターを購入する上級者の方は、プリンタプロファイルが作成できる測色器が必須だと思います。

予算が許すならi1Proシリーズが欲しいですが、最新i1Pro3の対応は各社とも適応情報が公開されていませんでした。経験上、現在のバージョンでは認識しないと思います。

i1Pro系センサーは業務用なので価格が高く、アマチュアの方が安易に購入できる製品ではありません。実用的な測色器は「i1Studio」でしょう。

i1Studio対応ディスプレイは「BenQ PV270とViewSonic VP2785-4K以外」の製品で使用できます。

i1Studioは、インクジッットプリンタからレーザープリンタのカラープロファイルが作成できるので、印刷会社でなければ必要十分です。

完璧を求めるなら手動調整できるディスプレイを購入すれば完璧
選択4 ▶︎ 究極は白色点を手動調整できるディスプレイを購入する。

経験の話になりますが、ハードウェアキャリブレーション対応モニターとi1Proを購入しても、印刷物との完璧なマッチングは不可能です。

測色器の数値と人間の視覚に誤差が生じるからです。

写真出力が趣味用途であり写真データをデザイナーや印刷業者に流通しない場合、データの汎用性は損なわれますが、ディスプレイ表示の色味を印刷結果にあわせて目視(手動)調整すれば、限られた環境になりますが完璧なカラーマッチングが構築できます。

測色器には「白色点の傾向」がある

現実問題として、すべての測色器で測定した数値(色)が完璧に一致するわけではありません。

白色点に着目すると、i1Pro測色器はマゼンタ方向、i1Studio測色器はグリーン方向、EIZOのCGシリーズの内蔵測色器はマゼンタ方向に仕上がる印象です。

測色器任せの場合、これらの個性を補正することはできません。

しかし、白色点の手動調整機能を活用すれば目視により好みの色味に調整できるのでおすすめです。

まとめ

趣味用途でディスプレイと家庭用プリンタのカラーマッチングを整えるなら!

低予算で完璧なマッチング環境を目指す場合の選択肢
手動調整可能なディスプレイ(EIZO)+ i1Studio

ディスプレイとご家庭のプリンタ出力の結果が完璧にマッチングできます。

メリットとして、用紙ごとにプロファイルが作成できるので、いろんな用紙が使えるようになります。

業務用途に匹敵するマッチング環境を目指す場合の選択肢
手動調整可能なディスプレイ(EIZO) +i1Proシリーズ

印刷会社並みの精度でマッチングできます。

しかし、趣味でこれほど高価な測色器を揃える必要はないかも。

アドバイス

僕は、今まで4台のハードウェアキャリブレーション対応モニター、測色器はi1Pro(一番古いリビジョンA)とi1Studioを所有しています。

最終目標が、ご家庭のプリンタ出力とディスプレイ表示のマッチングを向上させたいのなら「白色点の手動調整可能なディスプレイ」を購入することを強くお勧めします。

測色器によるキャリブレーションには限界がありますし、測色器の特性と人間の視覚の特性が一致しないからです。最後の決め手が「手動調整機能の有無」だと思います。

 

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この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

ソニーイメージングプロサポート会員 NPS会員

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