α7iiiの基本|「ISO感度」と「ISO AUTO低速限界」について

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初心者向け

みなさんISO AUTO設定は利用されていますか?

マニアックな設定なので「使ったことがない」という人も多いと思います。

ところが、この機能を使いこなすと、屋内撮影や夜間撮影をオート撮影する時、手ブレや被写体ブレを抑えることが可能になります。

高感度画質の優れるα7iiiだけに「もっと、もっと」使ってもらいたい一押し機能。

設定のコツを紹介します。

ISO感度の「ISO AUTO」とはどんな機能?


設定場所

MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ 露出1 【9/14】▶︎ ISO感度

 

ISO AUTO設定は「使わないのはもったいない!」と声を大にして言いたい注目の機能です。

オートには「絞りを優先・シャッタースピード優先・絞りとシャッタースピードの両方を自動制御するプログラム」などがありますよね。ISO AUTO設定は、絞り・シャッタースピードの続く3番目のオート機能としてISO感度を自動的に調整する機能です。

一般的にISO感度を高く設定すると画質品質が悪くなりますが、α7iiiは高感度特性が優れるだけに、実用できるようになりました。

ISO AUTOの下限値と上限値を徹底する意義は?


設定場所

MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ 露出1 【9/14】▶︎ ISO感度 ▶︎ ISO AUTO上限筆者が室内撮影するときの設定
ISO AUTO下限値: ISO100 ISO AUTO上限値:ISO6400

 

絞り優先やシャータースピード優先は、数値が変わったところで画質は劣化しません。ところが、ISO AUTOは高感度になるにつれ画質が悪化するデメリットがあります。

したがって、上限値を高く設定すれば利便性は向上しますが相反して画像が低下します。妥協できるポイントを見極める必要があるわけです。

環境光が暗くなった時にISO感度設定を高感度よりにシフトすることで適正露出を得るというものです。

ISO AUTO下限は、ISO100で良いと思います。

この機能を活かすコツはISO AUTO上限値を許容できる感度の最大値で設定することにあります。筆者の許容上限値はISO6400。フラッシュ撮影時の上限値はISO800と決めています。

ISO12800まで上げらるのなら利便性は向上しますが、画質が悪くなっては本末転倒ですからね。

ISO AUTO上限を個別設定することで、室内撮影や夜間撮影の時、光量不足の状況になると感度が自動的に上がってくれるので撮影チャンスを逃しません。「手ブレ」の発生頻度が減り、つがえる写真が量産できるはずなので試して欲しいですね。

ISO AUTO低速限界で手ぶれを防ぐ


設定場所

MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ 露出1【9/14】▶︎ SO AUTO低速限界

さらに煮詰めて欲しいのが「ISO AUTO低速限界」の設定です。

ISO AUTO低速限界の設定には、カメラ任せの「より高速・高速・標準・低速・より低速」が選べます。屋外撮影はどれを選んでも支障ないですが、屋内撮影するときはとても重要な項目です。

屋内撮影で手ブレを防ごうとすると「より高速」を選択することになりましが、屋外撮影でシャッタースピードが速くなりすぎます。そもそも、明るい屋外撮影時に感度上げたくないじゃないですか? 「高速」を室内で利用すると1/60になるので手ブレの可能性が増す傾向になります。

環境光が暗くなった時にシャッタースピードの下限値を手ブレないギリギリの数値に設定し、シャッタースピードが下げられない時にISO感度設定を高感度よりにシフトすることで適正露出を得るというものです。

筆者はISO AUTO低速限界をISO A SS125に設定することが多いです。

屋内撮影で人物を撮影する場合、1/60だと手ブレや被写体ブレの可能性があるのですが1/125に設定すると手ブレと被写体ブレの両方が高確率で抑えられます。

使用できる撮影モードは「A(オート)とP(プログラム)」になりますが、手抜き撮影するときは使えます。

 

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まとめ

ISO設定は基本的にマニュアルを使っています。しかし、輝度差の大きい屋内イベントなどをISO AUTOで撮影すると楽できます。コツをつかむのが難しいですが、多くの人にチャンレンジしてほしい裏技です。

最後までお読みいただきありがとうございます

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

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