フォーカスモードの種類や優先設定を理解すれば、狙った被写体を高確立で撮影できます。プリAFを活用すれば、ピントの合致率がさらにアップしますよ!
5種類のフォーカスモードの仕組みを理解する
α7iiiは、被写体や撮影条件に応じて5種類のフォーカスモードを選択できます。出荷段階の状態なら「C3」ボタン、またはMENUボタンから下記の階層に入ると選択画面が表示されます。
設定場所
MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ AF1 【5/14】▶︎ フォーカスモード
▶︎ AF-S(シングルAF)
オートフォーカスが作動しピントが合致するとピントが固定されます。被写体が動いた時には追従しません。
おもに風景写真や商品写真などの固定状態の被写体を撮影する時に最適なモードです。
▶︎ AF-A(AF制御自動切り替え)
カメラを被写体に向けた時、カメラが被写体が静的状態・動的状態を自動認識。固定状態と認識されたときはAF-S、動的状態と認識されたときはAF-Cとして動作します。
連続撮影時は1枚目は状況に合わしてAF-SまたはAF-Cで作動し、2枚目以降は条件に関わらずAF-Cで動作します。
▶︎ AF-C(コンディニアスAF)
シャッターボタンを半押しているあいだ常時ピント合わせをないます。動いている被写体の撮影に向いています。
▶︎ DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)
オートフォーカスでピントが合致するとマニュアルフォーカスに切り替わります。ピント合致後、マニュアルフォーカスによる微調整をおこなうことができるモードです。
▶︎ MF(マニュアルフォーカス)
手動でピントあわせをおこないます。「コントラストが弱い・環境光が暗い」などの理由でオートフォーカスでピントが合致しない時に使用します。
プロの多くはAF-Cを使用する
筆者は、撮影の95%以上をAF-Cモードで撮影します。
車を撮影する時はもちろんですが、人物を撮影するときもAF-Cモードです。人物撮影は「動いていないのでAF-Sでは?」と思われがちですが、実際には小刻みに動いており、AF-Sでは追従できません。
残りの4%は、カメラを三脚で固定して商品写真を撮影する時に使用します。残りの1%は、オートフォーカスでピントが合わない時にMFを使用するぐらいです。
AF-AとDMFはまったく使用しません。
1つのモードで全ての撮影に対応した人におすすめ
▶︎ 基本設定:AF-C
わざわざ「撮影ごとにフォーカスモードを変更するのが面倒」という人も多いはず。
そのようなケースでは「AF-C」または「AF-A」を選択します。筆者はコンティニアスAF信者なので「AF-C」を推します。
「AF-C」はオートフォーカスが小刻みに動き続けますが、商品写真・子供の写真・運動会など、すべての被写体で本領を発揮します。デメリットはまったくありません。
オートフォーカスが頻繁に動作しますがレンズが壊れることはありませんのでご安心ください!
几帳面にモード変更を躊躇わない人におすすめ
▶︎ 基本設定:AF-C
▶︎ 商品写真や風景を撮る時:AF-S
▶︎ ピントが合わない時:MF
基本的にはAF-Cで撮影します。
商品写真や風景写真などの被写体を撮影する時だけAF-Sに変更します。高精度でピント合わせができます。
その時、AF-S時の優先設定を「フォーカス優先」に変更するのもあり。ピントが合致しないとシャッターが切れなくなるので、必ずピントが合った写真を撮影できるわけですね。デメリットは動体撮影に適用するとシャッターが切れなくチャンスを逃すおそれがあることです。
設定場所
MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ AF1 【5/14】▶︎ AF-S時の優先設定
MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ AF1 【5/14】▶︎ AF-C時の優先設定
AF-Cの優先設定はデフォルトのバランス重視で構いませんが、シャッターチャンスを重視する場合は「リレーズ優先」変更するのもあり。
リレーズ優先を選択すると多少ピントが甘くてもカメラマンの意思でピントが切れます。
プリAFの活用でAF合致率を高める
α7iiiは、シャッターボタンを半押しするとAFが作動しますよね。このままでも問題ありませんが、プリAFの併用をおすすめします。
設定場所
MENU ▶︎ 撮影設定1 ▶︎ AF3 【7/14】▶︎ プリAF
プリAFとは、レンズを被写体に向けただけでAFが作動する機能です。
シャッターボタンの半押し状態に関わらずAFが動作します。不意にシャッターチャンスが訪れた時、とりあえずシャッターを切ればピントが合致する可能性が高まります。
必ずピントが合うわけではありませんが、利用価値は高いと思います。
デメリットは、常にAFが動作するのでバッテリーの持ちが悪くなるかもしれません。
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まとめ
けっこう重要な項目だと思うので、試してみる価値高いと思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます
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