Text:ちゃんまさ
AI技術の進化により、AI画像の生成が驚くほど手軽に作成できるようになりましたが、実際の使用においては解像度不足を嘆くユーザーが多い傾向にあります。画像編集ソフトで拡大処理すれば解像度は向上しますが、精細度が低下する問題に直面します。
そこで、PhotoshopとTopaz Gigapixel 8を併用し、拡大処理を高品質に仕上げるための運用方法を考えてみました。
本ブログ記事では、これらのソフトウェアの使い方や処理の概念を詳しく解説。実際のワークフローを通じてその効果を最大限に引き出す方法をご紹介します。
Adobe Photoshopの公式紹介ページ→ Adobe公式サイト
フォトプラン(1TB) 価格:28,480円(年契約の一括払いの場合)
Topaz Gigapixel 8の公式紹介ページ→ Topaz Labs公式サイト
価格:99ドル
ImageFXの画像サイズは「1024ピクセル角」が基本
いま話題のAI画像生成サービス「ImageFX(imagen 3)」を利用し、日本料理と日本人女性の画像を生成しました。生成される画像サイズは、1024×1024ピクセルの正方形を選択しました。
インスタグラムで使用するには問題ありません。
しかし、正方形の写真は一般用途では扱いがむずかしく、印刷用途には解像度が足りません。
日本料理の写真をAI生成
日本人女性をAI生成
◆Googleの画像生成AIツール「ImageFX」とは?
Googleが提供する画像生成AIツール「ImageFX」は、プロンプトから高品質な画像を生成できる画像生成AIツールです。その性能の高さは、最先端の画像生成モデル「Imagen 3」をベースに開発され、Geminiなどで利用できます。自然な文章で指示を与えるだけで、まるでプロのフォトグラファーが撮影したかのような、細部までこだわった高精細な画像を生成できます。
正方形写真を「Photoshop」で長方形にAI拡大
◆長方形の写真をPhoroshopの「塗り生成機能」で長方形化
ImageFXで生成した料理画像の長方形化は、Adobe Photoshopの「塗り生成機能」で行なうことができます。
トリミングツールで横方向にエリアを拡大します。拡大した部分は画像が無い状態(肌色のエリア)になります。
塗りの処理をAI生成に指定して実行すると、余白部分が自然に補完され、違和感なく長方形に拡大されます。
AI生成された3種類の背景が表示されます。気に入らない時は「生成」ボタンをクリックすると再度、新しい背景が生成されます。プロンプトにより背景イメージを日本語で指示することも可能です。
◆Adobe PhotoshopのAIを活用した「塗り生成機能」とは
PhotoshopのAIを活用した塗り生成機能は、クリエイティブワークの効率を飛躍的に高めるツールです。最新の「ジェネレーティブ塗り」は、簡単なプロンプト入力や選択範囲に応じて画像を補完、拡張できます。背景の追加や欠損部分のリアルな再現もスムーズで、時間をかけずに完成度の高い結果が得られます。クリエイターは煩雑な作業から解放され、アイデアの実現に集中できるため、制作のスピードと品質が向上します。
◆長方形のポートレート写真をPhoroshopの塗り生成機能で長方形に変形
同様に、ImageFXで生成した人物画像の長方形化もAdobe Photoshopの「塗り生成機能」を活用します。
トリミングツールで縦方向にエリアを拡大し、AI生成による塗り処理を実行します。
AI生成された3種類の背景が表示されます。気に入らない時は「生成」ボタンをクリックすると新しい背景が再生成されます。プロンプトにより背景イメージを指示することも可能です。
気に入った背景を選択します。余白がAI補完され、自然に長方形化が可能となります。
◆Adobe Photoshopとは
Adobe Photoshopの公式紹介ページ→ Adobe公式サイト
フォトプラン(1TB) 価格:28,480円(年契約の一括払いの場合)Adobe Photoshopは、世界中のクリエイター・デザイナー・印刷業務で愛用されている画像編集ソフトです。写真編集、デザイン、イラストレーション、アニメーションなど、多様なクリエイティブプロジェクトに対応できる機能の幅広さが特徴です。レイヤー操作による高度な編集、AI技術を取り入れたコンテンツ認識ツール、フィルターやブラシのカスタマイズなど、細部にわたる編集が可能です。直感的な操作性と拡張機能により、初心者からプロフェッショナルまで多くのユーザーに対応しています。
ソフトウェアの使い方や購入方法は「【2025年版】Adobeのフォトプラン1TB〜無料体験から契約までの全過程と注意点」で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
Topaz GigapixelでAI拡大補間
拡大処理はPhotoshopの機能で行えますが、Topaz Gigapixel 8で拡大補完することがポイントになります。
◆Topaz Gigapixel 8で拡大処理
ImageFXで生成される画像サイズは1024×1024ピクセルと小さく、印刷用途には解像度が不足しています。Photoshopで拡大処理は可能ですが、解像度が甘くなる傾向があります。そこで活躍するのが、Topaz Gigapixelという画像拡大補間ソフトです。このツールを利用することで、より高品質な拡大が実現でき、印刷に対応できます。
Topaz Gigapixelは、最大30,000ピクセルまで拡大補間できる専用ソフトです。このツールは、拡大時のシャープネスの低下を抑えるだけでなく、圧縮ノイズを軽減する機能も備えています。これにより、画像の品質を保ちながら大きなサイズへの拡大が可能となり、プロフェッショナルな用途にも対応できる仕上がりを実現します。


写真の左側は1024ピクセルからの拡大表示、右側はTopaz Gigapixelで6倍処理を行った後の等倍切り抜き写真です。解像度の向上は明らかで、AI生成した画像はまつ毛の1本1本まで詳細に描写されています。拡大後の画像サイズは6144×6166ピクセルとなり、横幅ベースで約2400万画素相当になります。このため、A3サイズ程度までの印刷が可能です。
◆Topaz Gigapixelとは
Topaz Gigapixel 8の公式紹介ページ→ Topaz Labs公式サイト
価格:99ドル アップグレード価格:79ドルTopaz Gigapixel 8は、AI技術を活用して画像の解像度を高める高品質な拡大専用ソフトの最新版です。通常の拡大処理ではぼやけや圧縮ノイズまで拡大されますが、Gigapixelは高度な機械学習を活用し、ディテールを鮮明に保ちながら6倍前後(最大30000ピクセル前後)までの画像拡大できます。写真をはじめ、AI生成画像や図表の拡大にも有効です。フォトグラファーやデザイナーに最適なツールで、ポスター印刷やトリミング後の画像品質維持にも効果的です。
ソフトウェアの使い方や購入方法は「Topaz Gigapixel 7はAI画像生成ImageFXのアップスケールに最適!」で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
まとめ
AI技術の進化により、画像生成が手軽になりましたが、解像度の課題があります。ImageFXで生成された1024×1024ピクセルの画像は、印刷には不十分です。そこでTopaz Gigapixel 8を使用し、最大30,000ピクセルまで高品質に拡大可能です。
実際に1024ピクセルの画像を6倍処理すると、6144×6166ピクセルになり、A3サイズ印刷が可能な解像度が得られます。
Adobe Photoshopの公式紹介ページ→ Adobe公式サイト
フォトプラン(1TB) 価格:28,480円(年契約の一括払いの場合)
Topaz Gigapixel 7の公式紹介ページ→ Topaz Labs公式サイト
価格:99ドル
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