BLBUタイマーとは
ソニーα7R5は、シャッタースピードを設定する時、本来30秒〜1/8000秒の範囲でしか設定できません。30秒以上に設定する時は「BLUB」を使い、リモートレリーズに搭載された機能で設定する必要があります。
ここで注目する「BLUBタイマー」とは、手動でおこなうべきBLUB撮影を、カメラ本体に搭載された新機能で30秒以上に設定できるという機能です。知っておいて損することはありませんので、設定方法について解説します。
通常シャッターとBLUBタイマーの違い
通常シャッター | 30秒〜1/8000秒の範囲で設定可能 |
BLUBタイマー | 2秒~900秒の範囲で設定可能 |
ソニーα7R5は、シャッタースピードを30秒〜1/8000秒の範囲で設定できます。BLUBタイマーは、シャッタースピードのスロー側を拡張するもので、2秒~900秒の範囲で1秒単位で設定できます。
BLUBタイマー撮影時の写真品質
ソニーαは、RAW撮影時に14bit記録できますが、一部機種でBULB撮影時に12bit記録になる機種があります。そのあたりが不安でしたのでメーカーHPで調べてみました。
▲調査の結果、α7R5はBLUBタイマー撮影時でも「14bit記録」できるようです。
撮影前の準備
BLUBタイマーは、スローシャッターによる撮影が前提になるので手持ち撮影は不向きです。三脚撮影が基本になります。
用意するもの
- 三脚
- リモートレリーズ
設定&運用方法
カメラの設定・操作
1 BLUBタイマーを使用するには、メニューを開きシャッタースピードなどを設定する必要があります。
【メニュー】→【露出/色(+−アイコン)】→【1 露出】→【BLUBタイマー設定】→機能の時間を設定する。
2 【BLUBタイマー設定】を選択すると「入・切」の画面が変わります。
初期状態は「切」の状態になっています。【BLUBタイマー】を使用する時は「入」に変更します。
3 「入」を選択すると画面が自動的に切り替わります。マルチセレクターを操作して【露光時間】を選択すると「露光時間設定画面」に切り替わります。
マルチセレクターを操作して任意の時間に設定します。メニュー設定は完了です。
5 モードダイヤルを「M」に合わせ、静止画/動画/S&Q切り換えダイヤルを「静止画撮影モード」に設定します。
シャッタースピードのダイヤルを低速側に回し「BULB」に設定します。BLUBタイマー設定時は、BULBの横に「設定時間」が表示されます。
5 シャッターボタンを押すと露光が開始します。液晶画面は黒画面になり、撮影終了までの時間がカウントダウン表示されます。
※露光を中止したい時は、シャッターボタンを押すと停止します。
アドバイス
BLUBタイマーで撮影する時、シャッターボタンを押すとブレが生じます。リモートレリーズを使うのが一般的ですが、セルフタイマーでも代用できます。
設定時間は「セルフタイマー:5秒」に設定するとカメラのブレも収まりいい感じで運用できます。
作例
▲BLUBタイマーを活用した作例。水面に浮かぶ桜の花びらを長秒露光(90秒)で撮影しました。花筏に動きが加わり印象的な写真に撮影できました。
まとめ
従来は、デジタル式のリモートリレーズを接続し、BLUB撮影する必要がありました。α7R5は、BLUBタイマーで2秒~900秒の範囲で設定できるので、長秒露光撮影が楽に撮影できます。
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