【小松基地 こまつ共生の丘】絶対に失敗しないカメラマン情報

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撮影スポット

航空自衛隊小松基地(小松空港)は、石川県小松市にある空港(基地)です。民間空港と共有しているため、戦闘機と旅客機を一度に撮影できます。百里基地(茨城空港)に似た雰囲気ですが、滑走路東端に公園が整備されているので初心者にも撮影しやすい空港のひとつです。というわけで、はじめての小松空港で撮影する人に向け、カメラマンが知りたい撮影スポットを厳選してお届けします。

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2023年5月31日 駐車場と自動販売機の写真を更新

基本情報

小松基地

住所 石川県小松市向本折町戊267番地 ※戊の読み方=ぼ
飛行群 第6航空団飛行群 第303飛行隊(F15)・第303飛行隊(F15)
飛行教導群 小松救難隊など

小松空港

住所 石川県小松市浮柳町ヨ50  ※ヨ=カタカナの「ヨ」
営業時間 06時40分~21時30分
就航 JAL・ANA など

撮影ポイント スカイパークこまつ共生の丘

小松基地(小松空港)は、石川県の県庁所在地がある金沢から南西に30kmほど離れた小松市にあります。街の中心部であるJR小松駅から空港ターミナルまでの直線距離は4kmほど。田んぼと工業団地に囲まれた田園エリアに立地します。

小松基地(小松空港)の撮影が初めての方は、まずは「スカイパークこまつ共生の丘」周辺から撮影することをお勧めします。今回紹介する撮影スポットは、すべて徒歩5分圏内で移動できます。初心者の方でも、戦闘機や旅客機の迫力ある離陸&着陸シーンを比較的容易に撮影できます。

交通アクセス

● 自動車を利用する場合(スカイパークこまつ共生の丘)
北陸自動車道・小松I.C.から約2km。車で5分です。
県道25号線を南進し、城南町西交差点を右折。
浮柳新橋を渡り、2つ目の信号交差点(浮柳中央)を左折して300mほど直進するとスカイパークこまつ共生の丘に到着します。

ナビ目的地設定用住所 〒923-0993 石川県小松市浮柳町105
● 公共交通機関を利用する場合(スカイパークこまつ共生の丘)

最寄り駅は、JR北陸本線小松駅
小松駅からスカイパークこまつ共生の丘までの距離は約3km。
小松バス(安宅漁港・小松空港行き)を利用し、浮柳バス停で下車。運賃は片道200円(2023年8月時点)。バス停からこまつ共生の丘まで徒歩5分(400mぐらい)です。
小松駅から公園まで徒歩の所要時間は約60分です。

スカイパークこまつ共生の丘 駐車場

スカイパークこまつ共生の丘は大型駐車場を完備。公共施設なので誰でも無料で利用できます。

追記
2023年春、駐車場が拡張工事され、駐車スペースが約2倍に拡張されました。お昼時は満車で駐車できないこともありましたが、解消されました。

 駐車台数 一般車両
旧駐車場 約50台
新駐車場 約50台 合計約100台
 福祉車両 2台

トイレ完備(紙あり)、自動販売機(アサヒ系)完備です。

2021年11月現在、自動販売機は小松市の入札によりコカコーラからアサヒ飲料に変更。扱い品種が格段に増え、ポカリスエットなども購入できます。(画像:2023年5月31日更新)

禁止事項は以下の通りです。マナーよく利用しましょう!

コンビニ

スカイパークこまつ共生の丘付近に徒歩5分圏内のコンビニはありません。移動は自動車必須です。

最寄りのコンビニ(共生の森から約1.5km 車で3分程度)
●ファミリーマート小松城南店

飲食

スカイパークこまつ共生の丘付近に飲食店はありません。飲食店は、小松総合体育館北側の国道沿いエリアにありますがラーメン類が主流です。

最寄りの飲食店は、城南町西交差点に中華料理の元(ランチあり)、焼肉の北一亭(ランチあり)があります。

1、中華料理 元 11時〜23時(グーグルマップ情報) 駐車場10台程度

2、北一亭 11時〜15時、17時〜22時 火曜定休日 駐車場50台程度

3、支那そば元祖総本店 11時〜21時

4、8番ラーメン城南末広店 11時〜22時 駐車場16台程度

お弁当が食べたい人は、地元系スーパーのアルビス小松城南店(10時〜22時 駐車場500台)がオススメです。

敷地内のテナント

  • セリア(100円均一ショップ)
  • しまむら(衣料品店)
  • キリン堂(ドラッグストア)

飲食おすすめ
名古屋商業圏に住んでいると「ラーメンといえばスガキヤ」というぐらい「ラーメン=低価格」に慣れ親しんでいます。ラーメンが800円を超えると「高っ!」と思ってしまいます。個人的には、北一亭の「おまかせ焼肉ランチ」やアスビス小松城南店でお弁当やお寿司を買って共生の丘で食べるに1票ですね。

昼食のタイミング
11時台に離陸すると次回離陸は13時以降になる傾向です。12時台に着陸することはあっても離陸することは皆無なので、昼食に出かけるならサイレントタイムが狙い目です。

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ホテル

ホテルはビジネスホテルを利用することになります。

ルートイングランティア小松エアポート 宿泊料金の目安は¥6,000〜
アパホテル小松グランド 宿泊料金の目安は¥6,000〜
※航空祭期間中の宿泊は予約段階からは激戦です。

撮影装備

必要装備

●カメラ&レンズ
●記録メディア
●予備バッテリー
●エアバンド受信機
撮影は手持ち撮影が基本です。三脚や一脚を用いると機動性が著しく低下するため必要ありません。折りたたみ自転車があると撮影範囲が広がります。

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レンズは200〜600mm推奨

離陸シーンを撮影する場合、500mm以上が必須です。着陸は200mm程度で撮影できます。

性能的には、500〜600mmのレンズでMTF曲線30本/mmの性能に優れるレンズがおすすめです。
手持ち撮影が基本になるため、手ブレには要注意。1/2000秒あたりからスタートして、テクニックに応じて調整しましょう。

カメラはフルフレーム高画素機がおすすめ

アグレッサーの撮影に適したカメラは、フルフレームの高画素ボディです。高画素機を勧める理由は、トリミング耐性が向上するから。2000万画素と4000万画素機を等倍比較した場合、2000万画素機+1.4倍テレコン装着時と4000万画素機(テレコン無し)と同等の大きさになります。4000万画素機に500mmレンズを組み合わすと、2000万画素機に700mmレンズを装着した場合と同等になります。テレコンがない分、高画質で撮影できます。ローパスレス機の方がシャープネスに優れます。

キヤノン
EOS R5 4500万画素
フルサイズミラーレス
秒間12コマ(メカ)
ローパスフィルターあり
EOS R7 3440万画素
APS-Cミラーレス
秒間15コマ(メカ)
ローパスフィルターあり
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF600mm F4 L IS USM
RF100-400mm F5.6-8 IS USM
ソニー
α1 5010万画素
フルサイズミラーレス
秒間30コマ(電子)
ローパスフィルターなしα7RV 6100万画素
フルサイズミラーレス
秒間10コマ(メカ)
ローパスフィルターなし
SEL200600G
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS [ソニーE用]
TAMRON 150-500 F5-6.7 Di III VC VXD Model A057
SEL600F40GM
ニコン
D850 4575万画素
フルサイズ一眼レフ
秒間7コマ(BG装着時9コマ)
ローパスフィルターなし
Z8 4571万画素
フルサイズミラーレス
秒間20コマ(電子)
ローパスフィルターなし
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
AF-S NIKKOR 500mm f5.6E PF DE VR
AF-S NIKKOR 500mm f4/E FL ED VR
AF-S NIKKOR 600mm f4/E FL ED VRNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S
陽炎の影響はさけられない

航空機撮影の大敵は陽炎。大気がメラメラした状態になると、100万円以上の超高性能望遠レンズを用いても高精細に撮影することは不可能です。「描写が甘いな」と思った場合は、レンズ性能よりも陽炎を疑うべきでしょう。対策は、高画素機で撮影して画像ソフトで縮小処理することで、陽炎による甘い描写をシャープに引き立てることができます。

高速書き込み対応メディア

高画素機で連写する場合、大容量かつ高速書き込みに対応したメディアがあると頼もしいです。バックアップの時間が短縮できるメリットもあります。
私は、下記のSDカードで運用中。コストパフォーマンスと信頼性を両立するお勧めのメディアです。

V90クラス ▶︎ アマゾンで購入できます

キングストンCanvas React Plus SDXC UHS-II V90

Nextorege NX-F2PRO

ProGrade Digital SDXC UHS-II V90 COBALT

V60クラス ▶︎ アマゾンで購入できます

ProGrade Digital SDXC UHS-II V60 GOLD

Nextorege NX-F2SE

アドバイス

小松空港の撮影でアグレッサーを撮影するなら平日訓練に限ります。

訓練の飛行時間は非公開ですが、おおよその時間は朝7時30分ごろから夕方16時ごろまで。離陸後飛行空域に向かい、1時間ぐらいで戻ってきます。タッチアンドゴーはほとんど行われません。お盆、年末年始、年度末などは、平日でもあっても飛ばないことがあります。地元公立学校の入学式、卒業式、入試のほか、市議会本会議開催日も自粛される傾向にありまますのでご注意ください。

アグレッサーの訓練時間

1st 9時前後離陸(8:45ぐらい)
2nd 12時前後離陸(11:45ぐらい)
3rd 15時前後離陸(14:45ぐらい)

注意
2021年春ごろからアグレッサーの飛行時間が変更されたようです。

●10時前後離陸!?
●14時前後離陸!?
※夜間飛行訓練日 18時前後離陸!?

飛行スケジュールは季節や時期により毎日変わります。すべて飛行するとは限りませんのでご了承ください。

夜間訓練の日程

週2回のペースで夜間訓練(18〜21時ぐらい)が行われます。飛行日と予備日は小松基地HPで公開されているので誰でも閲覧し確認できます。月・火曜日に実施されることが多いですね。

風向き

小松空港の風向きは頻繁に変わることで有名です。1日で何度もランチェンすることも珍しくありません。風向きは、下記リンクで把握することができます。

RW06運用時(東に向かって離陸する場合)の撮影ポイント

離陸
アフターバーナーを炊いて離陸するシーンを撮影できます。午前と午後で陽のあたりが変わりますので、撮影時間帯に応じて移動します。ハイレートクライムは、記載したポイントがお勧めです。

▲「離陸撮影(午前)」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

▲「離陸撮影(午後)」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

▲「ハイレートクライム(14時まで)」の場所から撮影 α9+SEL600F40GM(トリミングあり)

▲「ハイレートクライム(夕方)」の場所から撮影 α9+SEL600F40GM(トリミングあり)

着陸
離陸後、駐機場に戻るシーンを撮影できます。ただし、陽炎の影響を大きく受けるため、鮮明な写真を撮影するのは困難かもしれません。朝・夕方の時間帯が狙い目です。

▲「着陸後のタキシング」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

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RW24運用時(西に向かって離陸する場合)の撮影ポイント

離陸
滑走路に並び、アフターバーナーを炊いて離陸するシーンを撮影できます。ただし、陽炎の影響を受けやすく、鮮明な写真を撮影するのは困難かもしれません。朝・夕方の時間帯が狙い目です。

▲「離陸前」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

着陸
着陸シーンを撮影できます。

▲「着陸撮影(午前)」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

▲「着陸撮影(午前)」の場所から撮影 α9+SEL200600G(トリミングあり)

▲「着陸撮影(午後)」の場所から撮影 α9+SEL600F40GM(トリミングあり)

▲「着陸撮影(午後)」の場所から撮影 α9+SEL600F40GM(トリミングあり)

エアバンド対応受信機の必要性

撮影時にあると便利な装備がエアバンドに対応した受信機。航空写真を本格的に楽しむのなら、早い時期に受信機の導入をお勧めします。小松空港は風向きが頻繁にかわる土地柄、ランチェンが頻繁に行われます。受信機を持っているとランチェンを知ることができます。撮れ高に直結するだけに必須ですよね。

また、受信機を持っているとハイレートクライム(離陸直後の急上昇)を飛行前に察知できます。撮影ポイントに先回りするために受信機は欠かせません。アンテナは、高感度タイプがお勧めです。

その他、有力撮影ポイント
RW06エンド 離陸時は500mm以上、着陸時は200mm前後の望遠レンズが必要
スカイパークこまつ翼 運動場南側のフェンス越しに撮影。離着陸とも500mm以上の望遠レンズが必要。5段以上の脚立必須。足場が悪いので高さ調整式がオススメ。終日逆光。
小松空港送迎デッキ 送迎デッキのフェンス越しに撮影。離着陸とも500mm以上の望遠レンズが必要。終日逆光。
前川・梯川堤防 主にRW06運用時の離陸(ひねり)を撮影するポイント。600mm以上の望遠レンズが必要。午前中は逆光。
前川新橋周辺 主にRW24運用時の着陸を撮影するポイントですがRW06運用時の離陸も撮影できます。600mm以上の望遠レンズが必要。順光で撮影できる貴重なポイント。
撮影ポイントの移動は、折り畳み式自転車がお勧め。この製品は、私も所有していますがフレームがアルミ製なので軽くて便利。重量は10kgまでが一つの目安。6段変速は必要ないと思います。唯一の弱点は、椅子が硬くてお尻が痛くなること。ママチャリ用のサドルを同時購入することをお勧めします!
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キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
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この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

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