商品動画に動きを加え、より魅力的な映像を簡単に撮影するため、撮影用の電動ターンテーブル(回転台)を購入しました。
国産メーカー製のターンテーブルは信頼性が高いことは知っていますが、「欲しくても10万円を超える製品には簡単に手が出せない」というのが正直な気持ちです。そこで、1万円以下でも業務用途で使えそうな製品を探してみたところ、耐荷重100kgまで対応できるこの商品を見つけたので、試しに購入してみました。
今回は、実際に使ってみた感想をレビュー記事としてご紹介します。
Photo & Text:ちゃんまさ
撮影用ターンテーブル選びの結論
メリット
●商品外観を360度見せることができる
●回転速度や角度を設定できる
デメリット
●モーター音が発する
●赤外線リモコンの受信エリアが狭い
所感
電動ターンテーブルを調べてみると、フィギュア鑑賞用の1,000円程度のものから、国産専業メーカーが販売する業務用(50万円前後)まで、幅広い価格帯のものが存在します。今回紹介する撮影用電動ターンテーブルは、Amazonで8,000円前後で販売されており、「個人用としては高価、業務用としては安価」の位置づけの商品になります。
フィギュア鑑賞用と撮影用の最大の違いは「回転精度」にあります。撮影用は、回転時の振動が少なく安定している傾向があります。一方で、フィギュア鑑賞用は展示目的で作られているため、撮影に使用すると、回転ムラや振動が気になることがあります。
今回購入した製品は、本格的な業務用と比較すると作りが粗い部分もありますが、低予算で電動ターンテーブルを導入するという目的であれば、十分満足できるシーンもあります。8,000円という価格を考慮すると、ギリギリ及第点のおさまる印象です。
もちろん、細かいところを挙げれば不満点も出てきますが、ある程度割り切って使用することが、この製品をうまく活用するコツです。それに加えて、回転台を導入することで撮影の表現力が大幅に広がります。
欠点を探すよりも、早めに導入することで得られるメリットの方が大きいと感じます。
撮影用ターンテーブルとは?
電動ターンテーブルとは、商品撮影や動画撮影の際に使われる回転台で、商品や被写体を360度回転させながら撮影できる機材のことです。
商品を様々な角度から見せることができ、視覚的な魅力を最大限に引き出せます。そのため、ECサイトやSNSで商品の詳細を伝えたいときに有効です。商品を回転させて全体を見せることで、よりリアルな印象を与え、購入意欲を高めた写真が撮影できます。
最近では、アマチュアの方やSNSインフルエンサーがフィギアや模型の撮影、手芸作品や料理の撮影に使われています。
撮影用ターンテーブルの選び方
撮影用の電動ターンテーブルを選ぶ際には、下記の3点に注目する必要があります。
●サイズ
撮影する商品が大きい場合は、ターンテーブルもそれに合わせた大きさを選びましょう。
●回転速度
多くのターンテーブルは回転速度を調整できるため、商品の重さや撮影スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
●耐荷重
重い商品を乗せる場合、耐荷重が不足していると機材が破損する恐れがあるため、商品の重量をしっかり考慮して選んでください。
●リモコン操作
撮影用の電動ターンテーブルは、カメラを覗きながら遠隔操作できることが重要です。リモコンがあると、撮影しながら「停止・逆回転・速度調整」できるので便利です。
製品選びをプロ視点で深掘り
動画撮影用で重視したい機能
電動ターンテーブルを動画撮影用に使用する場合、製品選びは「回転速度を調整できる機能」が必須です。「1回転あたり1分以上の微速」で回転できることが重要です。
また、回転ムラや振動が少ないことも大切です。
写真撮影用で重視したい機能
電動ターンテーブルを写真撮影用に使用する場合、製品選びは「一定角度で停止できる機能」が必須です。一定の角度ごとに撮影することで、GIF動画が制作できます。
電池タイプとACアダプタータイプの違い
電池タイプ
○:100V電源がなくても駆動できる
×:バッテリー残量で回転ムラが生じやすい
ACアダプタータイプ
○:回転ムラが少なく耐荷重が大きい
×:100V電源が必須
製品選びで後悔した意見
安価なモデルを購入して、後悔した意見を掲載します。
「安価なモデルを購入しましたが、重い商品を載せたときに回転が少し鈍くなるのが気になります。もう少し耐荷重が高いモデルがあれば良いなと思います。」
「部屋で使うことを考えてコンパクトなモデルを選びましたが、大きな商品を撮影する際には少し不安定に感じます。次はもう少しサイズの大きいものを購入しようと思っています。」
撮影用ターンテーブルをアマゾンで購入
今回の電動ターンテーブル選びは、海外の本格的な商品撮影を行っているカメラマンのYouTubeチャンネルを参考にし、この製品を選択しました。
同じ形状の商品が異なるブランドから販売されていますが、製造元や基本スペックはおそらく同じだと思われます。また、時期によってはセールやクーポンの影響で価格が変動するため、できるだけ安い製品を選ぶのが良いと思います。
撮影用ターンテーブルを開封
▲ダンボールの元箱を開封するとこんな感じで梱包されています。
▲同梱物は「ターンテーブル本体・赤外線式リモコン・ACアダプター・円形の背景紙(樹脂製)」です。
▲ターンテーブルの本体はこんあ感じです。材質はすべてプラスチック製です。
付属のACアダプターは、変換カプラーなしで使用できます。
付属のリモコンは、新型タイプが付属しました。
電源は単4電池2本で駆動します。電池は付属していないので、別途用意する必要があります。充電池(1.2V)でも正常動作しました。
撮影ターンテーブルを設置してみた
ターンテーブルに500mlペッドボトルを置いてみました。サイズ感はこんな感じです。
ターンテーブルの天板サイズを実測すると約30cmです。
メインスイッチ、AC電源カプラー、電源用のLEDランプ、赤外線リモコンの受信部は、1箇所に集約されています。この面をリモコン方向に設置する必要があります。
底面は、ゴム足が6箇所付いており、安定した状態で設置できます。
BAOSHISHAN 電動ターンテーブルのレビュー
ブログ管理人ちゃんまさのレビュー
価格:★★★★☆
機能性:★★★★☆
振動・騒音:★★★☆☆
耐久性:購入直後なので評価できず
「半分ぐらいは捨てる覚悟」で安価な電動ターンテーブルを購入しましたが、100点満点の性能ではないものの、使い方次第で十分活用できると感じました。
回転ムラはそれほど気になりませんが、振動に関しては回転速度によって気になる場合があります。そのような場合、回転数を調整すると安定するポイントが見つかるので、振動しない速度で運用しています。高さのある物を回転させる際には、振動が発生しやすい印象です。
動画撮影にも使用しますが、完全に無音というわけではありません。そのため、音声の同時収録は避けた方が無難です。
撮影ターンテーブルの使い方ガイド
商品は天板中央に設置
ターンテーブルを運用する上で重要なのが、商品を中心とターンテーブルの回転軸を一致させること。ここを気にするだけで品質が向上します。
ライティングもこだわる
ターンテーブルを使用する際、適切なライティングとカメラ設定が重要です。まず、ライティングですが、商品全体に均等な光が当たるように配置することがポイントです。
影が少なくなるように、ソフトボックスなどのディフューザーを使い、商品が暗くならないよう注意しましょう。ターンテーブル付きのLEDモデルなら、追加の照明が不要な場合もあります。
シャッター速度で被写体ブレを抑える
次にカメラ設定ですが、シャッタースピードを適切に設定することが重要です。商品が回転しているため、動きがブレないようにしっかりと固定する必要があります。さらに、ホワイトバランスの調整も行い、商品の色味を正確に表現しましょう。
まとめ
撮影ターンテーブルの総括
ネット通販では、同じタイプの製品が複数の業者から販売されています。私が購入したものは、価格が安い業者から選びましたが、問題なく使用できています。100%の性能を求めなければ、十分に使えるアイテムです。迷っているなら、早めに購入することで良い結果が得られると思いますよ。
電動ターンテーブルを導入することで、映像や写真の表現の幅が格段に広がります。ターンテーブルとスライダーがあれば、商品撮影において最強レベルの撮影環境を構築できるでしょう。
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