Text:ちゃんまさ 記事流用しないでね!
Topaz Video AI 6(旧:Topaz Video Enhance AI)は、映像処理に最先端のAI技術を活用し、簡単操作で画質を向上するプロも愛用するソフトウェアソリューションです。
ブログ管理人は、DaVinci Resolve Studio(有料版)を所有するため「手ぶれ補正、ノイズ低減、シャープネス処理」に困らない環境ですが、それでもTopaz Video AIは欠かせません。
また、動画AI生成が普及に伴い「画像サイズが720pでは小さすぎる」という不満が上がっており、Topaz Video AI 6のスケールアップ技術やフレーム補完技術に注目が集まっています。
そこで、本ブログ記事では現役ユーザーのブログ管理人が以下の内容を解説します。
- 価格・ライセンスの完全解説
- 無料体験版の完全解説
- 購入方法の完全解説
- 機能や使い方の完全解説
このブログ記事が、購入前の疑問や不安を解消し、Topaz Video AI導入のきっかけとなれば幸いです。
Topaz Video AI 6の公式ページ こちらから
Topaz Video AIの価格は299ドル
◆Topaz Video AI 6の価格設定をわかりやすく解説
Topaz Video AI 6は、映像の「シャープネスの向上、スケールアップ、フレーム補完、フェイスリペア」において、トップクラスの性能を提供します。
Topaz Video AI 6は、下記の公式サイトから購入できます。
新規購入の価格は299ドル
Topaz Video AI 6の販売価格(新規顧客向け)は299ドルです。1ドル150円で為替換算すると44,850円になるので、やや高めの印象ですね。
Topaz Video AI 6は、Pro版も用意されていますが、業務用であり個人用途の選択肢は実質的に「Topaz Video AI 6(通常版)」の一択になります。
有料アップグレード・手動更新 従来の買い切り | 価格 179ドル |
有料アップグレード・自動更新 実質サブスクリプション契約 | 価格 149ドル |
◆Topaz Video AIの特徴を現役ユーザーが抜粋
- 買い切りで永続利用できること
- 購入後1年間無料アップデートできること
- 購入後30日以内の全額返金制度があること
- 体験版を無料で試用できること
- 日本語に非対応こと
「日本語に非対応であること」は悪い意味での特徴であり、購入前にデメリットもしっかり伝えたい願いを込めて記載しました。
Topaz Video AI 6は、業務用途のPro版(サブスクリプションの契約のみ)を除き、すべて買い切りで、1年間の無料アップデート期間が終了した時点のバージョンを永続利用できます。サブスクリプション契約のような「解約忘れによる料金自動引き落とし」や「契約終了と同時にアプリが使用できなくなる」といった心配がありません。
発売時期を問わず、購入後に1年間確実に最新バージョンを使用できる点は大きな魅力です。「セール期間に安く買ったら数ヶ月後に新バージョンが発売され、更新に追加料金が必要だった」といった不安がなく、バージョンアップ時期を気にする必要がありません。また、何らかの理由で満足できない場合、30日以内であれば全額返金される仕組みも用意されているので安心です。
マイナス点は、Topaz Video AI 6はメニュー表示が英語のみで、日本語表示には対応していません。また、Topaz Labsの「ホームページ・ショップ・ユーザーサポート・使い方ガイド」なども、すべて英語表記になるため、敷居が高い点は否めません。
◆ライセンスや対応OSについて
- Mac版とWindows版がある
- 1ライセンスで2台のパソコンにインストールし、同時に利用可能
- クロスライセンスに対応し、Mac版とWindows版の両方で利用可能
Topaz Video AI 6は、Mac版とWindows版があり、1ライセンスで両方のコンピューターで利用できます。インストールできる台数は最大2台までに制限され、3台目のPCにインストールすると、最も古いPCのライセンスが自動的に失効する仕組みです。
ライセンスはインターネット経由で認証する仕組みなので、サポート窓口などに依頼することなく、24時間即時に反映できます。
Topaz Video AIの失敗しない購入方法
◆Topaz Video AI 6の購入の流れをわかりやすく図形化しました(下図)
2:アプリ紹介ページ上部の「Buy」ボタンをクリック
3:登録情報とクレジットカード情報を入力・決済
入力フォーム画面が表示されます。購入に必要な個人情報とクレジットカード情報を入力します。「Plece order for $299」ボタンをクリックすると、決済されます。
4:自動更新・手動更新を選択
購入時に、1年の無償アップデート期間終了後に「自動更新」または「手動更新」を選択できます。デフォルトでは自動更新が選択されており、実質的なサブスクリプション契約になるので要注意です。
状況に応じて更新するかどうかを判断したい場合は、下記の方法で「手動更新」に変更します。
※私は手動更新を選択しています。
自動更新の表示
決済画面の左上にある価格欄に「Auto-upgrades」と表示されています。この状態では「自動更新が選択された状態」となり、実質的なサブスクリプション契約になります。
手動更新の表示
価格表示の「Auto-upgrades」のチェックを外します。この状態で購入すると、1年の無償アップデート期間終了後に自動更新されません。
◆入力フォームの必要事項を表にまとめました(下図)
Email address | 登録するEメールアドレスを入力します。 アクティベートで使用します。 |
Last name | 苗字 ※ローマ字入力 |
First name | 名前 ※ローマ字入力 |
Country/Region | Japan |
Postcode/ZIP | 郵便番号 ※〒マークは不要 |
Town/City | chiyoda,chiyoda-ku ※千代田区千代田の場合 |
Prefecture | Tokyo ※東京都の場合 |
Street address | 1−1−1 ※1丁目1の1の場合 |
Phone | 電話番号を入力 ※任意です |
Credit CardまたはPayPal | 支払方法を選択する。PayPalとPayPayは異なります。 |
Credit or debit card | クレジットカード番号と有効期限を入力する ※備考欄のチェックを入れる |
5:メールアドレスにパスワードが届く
登録したメールアドレス宛に決済情報やパスワードが届きます。
Topaz Video AI 6 無料体験版とは
Topaz Video AIの体験版は、クレジットカードの登録は一切不要で、アカウント登録(メールアドレスとパスワードの登録)を行えば、完全無料で試用できます。試用期間が終了しても「自動契約」や「料金の自動引き落とし」の心配はありません。
- 無料体験版 → 完全無料
- 自動契約の可能性 → なし
- 使用目的 → 購入前の評価・試用・他社ソフトとの比較検討
- 制限 → 機能制限なし。データ保存不可
◆無料体験版(フリートライアル)の賢い活用表を図表化しました(下図)
Topaz Labsは「まずは試してみたい!」と考えるユーザー向けに、無料体験版(フリートライアル)を用意しています。
Topaz Video AI 6の購入を検討するユーザーは、プロの動画クリエーターから、古い動画を高品質で楽しみたいアマチュアユーザーまで、用途やスキルレベルがさまざまです。重視するポイントも「SDからFHDへのスケールアップ」「ノイズ除去」「古い映像のリマスター」など多岐にわたります。
そこで、Topaz Video AI 6は、購入を検討しているユーザー向けに、全機能を体験できる完全無料の体験版を用意しています。
無料体験版で検証したいこと
AIによる画像処理 → 独自のディープラーニング学習モデルを活用し、映像のノイズ除去や解像度の向上を検証します。
高画質化 → 古いアナログ映像やDVD映像をFHDや4Kにスケールアップしたり、輝度ノイズを低減することで、動画品質の向上を検証します。
操作性 → 簡単な設定で高画質化処理を行える、直感的なインターフェースの使い勝手を検証します。
◆無料体験版(フリートライアル)のチェックリスト
- 処理時間 → 処理速度は満足できるか? 許容範囲内か?
- 処理品質 → 処理後の画質は満足できるか?
- 機能の豊富さ → 必要な機能が十分に揃っているか?
- 対応フォーマット → 入出力に対応する動画フォーマットは十分か?
- 予算 → 競合製品と比較して、価格に納得できるか?
無料体験版を通じて、上記のような検証を購入前に行えます。
Topaz Video AI 無料体験版の入手先
- こちらから公式サイトにアクセスし、商品紹介ページをスクロールします。
- 「Try it Free」をクリックし、メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを登録します。
新規アカウントの登録画面
メールアドレスとパスワードを入力します。
※パスワードは12文字以上で、特殊文字を含める必要があります。
私は正規ライセンスを所有するため、試用版として起動することができません。大変申し訳ございませんが、ソフトウェアの指示にしたがい操作してください。
Topaz Video AI体験版で確認したいことは2つあります。
- 十分な品質が得られることを確認します。
- Topaz Video AIは処理が重いため、お使いのパソコンにインストールし、快適に動作することを確認します。
Topaz Video AIは画像品質向上処理&スケールUP専用ソフト
Topaz Video AIは、編集前の映像素材にAI処理を駆使した品質改良を行い、高品質な動画素材を生成する画像品質向上専用ソフトウェアです。低画質な古い動画を最大8Kまでスケールアップできます。
同社によると、「Amazon、IMAX、NASA、Netflix、Nikeなどの大企業をはじめ、世界中にプロ・アマ問わず150万人以上の顧客がいる」とアナウンスしています。
進化の過程で、旧名称「Topaz Video Enhance AI」から新名称「Topaz Video AI」へ変更されました。PCによるローカル環境での処理のほか、PCのスペックに左右されないクラウド処理(有料)にも対応しています。
Topaz Video AIでできること
- 低画質映像のFHD化や4Kアップスケール
- シャープネス向上
- 手持ち撮影で生じた手ブレの安定化補正
- 輝度ノイズやカラーノイズの除去
- 顔を自動認識して自動修復
- インターレース除去(インターレース映像のプログレッシブ化)
- フレーム補完時の欠損フレームをAIで自動生成
Topaz Video AIでできないこと
-
- 動画編集やカット編集
- 音声編集
- カラーコレクション
Topaz Video AIの評判や口コミ
気になるコメント
処理速度が遅い
→ 一般ユーザーを中心に「映像処理に時間がかかる」という不満の声が見られます。
価格が高価
→ 割高な料金設定を嘆くユーザーが多いです。
システム要件が厳しい
→ 高解像度映像を快適に処理するには「高性能なパソコンが必要」という声があがっています。
→ 家電量販店で販売している一般的なノートPCでは、動作が厳しいケースが多いです。
その他のコメント
→ 高性能GPUを搭載した高性能Windows PCが欲しくなる!
Topaz Video AIと動画AI生成との相性
2024年頃から動画AI生成が急速に普及していますが、多くの一般向けサービスでは解像度が720P前後に制限されており、クラウドサーバーの負担を抑えるための仕様となっています。
一方で、現在の動画の主流は1080P以上。そのため、既存の1080P映像に720Pの動画AI生成素材を組み合わせる際には、解像度のギャップを埋める処理が欠かせません。
解決に必要な作業
- 動画AI生成の720P素材を、1080Pや4Kへアップコンバート
- フレームレートを24Pから60Pへアップするフレーム補完
- スローモーション動画のフレーム補完
Topaz Video AIが活躍する場面
- AIベースのアップスケール技術により、720P素材の細部を補完しながら1080P・4Kに引き上げ可能
- フレーム補完機能で、カクついた24P動画を60Pの滑らかな映像へ変換
- スローモーション用の中間フレーム生成で、自然な動きを再現
Topaz Video AIは、これらの課題に対応できる最適なソリューションです。
Topaz Video AIの処理イメージ
初心者も上級者も共に満足できる操作性と品質
Topaz Video AI 6の画像処理は、基本プリセットを使った簡単処理と、AIモデルやパラメーターを手動調整する2つの方法に対応します。
初心者は基本プリセットによる高画質処理、上級者や業務用途では完全マニュアルにより極限まで画質を引き出すことができます。
AfterEffectsとDaVinci Resolve Studioのプラグイン
Topaz Video AI 6は、アプリ単体による処理はもちろん、動画編集ソフト「Adobe AfterEffects」や「DaVinci Resolve Studio」のプラグインとしても利用可能です。
処理方法はプリセットとマニュアルに対応
プリセットによる簡単処理
あらかじめ用意されたプリセットを選ぶだけで、目的の映像に変換できます。専門知識がなくても簡単に操作できるため、初心者におすすめの方法です。
完全手動による高度な処理に対応
任意のエフェクト、AIモデル、パラメーターを個別に設定し、より専門的な映像処理が可能です。タイムラインの解像度やフレームレートが決まっている場合など、プロフェッショナルな用途に適しています。
多彩なエフェクトで画像の問題点を解決
シャープネス向上
解像感が劣る映像を、独自のAI処理で高精細な映像に品質改良します。
ノイズ低減
カラーノイズや輝度ノイズが目立つ映像を、AI処理によって滑らかに補正します。
アップスケール
SD映像をフルHDに、フルHD映像を4Kに拡大するなど、AI技術を活用したアップスケーリングに対応。最大8Kまで変換可能です。
インターレース除去
地上波テレビ用に収録した1080i映像から走査線(インターレース)を除去し、高品質なプログレッシブ映像に変換します。
フレーム補完・スローモーション
30Pの映像を60Pに変換したり、スローモーション映像の欠損フレームを、隣接するフレームをもとにAIが自動生成し、なめらかな映像に仕上げます。
手ぶれ補正
手ブレが目立つ映像をAIで補正し、映像のクロップを最小限に抑えつつ安定した映像に仕上げます。
古いアニメーション映像の品質向上
SDなどの古いアニメーション映像に対し、AIモデルを活用して修復し、映像品質を向上させます。
古いテレビやDVD映像の画質復元
SD画質の古い映像に対してAIモデルを駆使し、より鮮明な映像に復元します。
Topaz Video AI 6に追加された新機能と変更点
Topaz Video AI 6は、プレビュー比較が大幅に変更され、タブベースのインターフェースに変更されました。それに伴い、操作画面にも変更が行なわれました。
Topaz Video AI 6のおもな変更点を抜粋
タブ:
比較をより簡単に、より良く、より直感的に行えるように改良されました。以前のプレビューキューとA/B 比較モードに代わるものです。レンダリングされたプレビューが各タブに含まれるようになり、2セットのプレビューまたは元のプレビューを簡単に比較できます。
ビデオ プレーヤー:
アップグレードされたビデオプレーヤーはWindowsで利用できましたが、Macでも利用できるようになりました。ビデオプレーヤーはHDR、オーディオ、スムーズな8K 再生をサポートします。
エクスポート:
エクスポートキューを改良(スペースを節約し、エクスポートに関する詳細情報を提供)して、レンダリング内容をわかりやすく表示します。
ソース:
ソースパネルを右側のタイムラインのすぐ下に移動して作業領域が拡大されました。
プリセット:
プリセットシステムが刷新され、お気に入りの設定のプロジェクト全体にすばやく適用できるようになりました。
タイムライン:
アップグレードされたタイムラインは、より高速で応答性が高くなりました。
ライブレンダリング:
ライブレンダリングシステムを大幅に改善し、特定の長さのチャンクをレンダリングでき、2つの映像の比較がこれまで以上に用意になりました。サイドバイサイドビューまたは分割ビューに切り替え、再生ボタンを押すだけでレンダリングが開始されます。
Topaz Video AI 6の使い方
操作画面
Topaz Video AI 6の操作画面は、上図のとおり。各種設定は、右側に配置されたコントロールサイドバーでおこないます。
Preset 基本プリセットによる簡単処理
Topaz Video AI 6は、映像サイズやフレームレートの細かな設定を簡素化した7種類の基本プリセットが設定されています。初心者は、目的にあったプリセットを選択すれば、専門知識がなくても高品質な映像に変換できます。
プリセットを使用する時は【Presets】のプルダウンメニュー開き、下記基本プリセットから、お好みの設定を選択します。
基本プリセットの設定項目
基本プリセットは、下図のとおり。目的に合ったセットを選択します。
None | プリセットを利用しない ※上級者向け |
4x slow motion | 元映像を4倍スローに補間変換 |
8x slow motion | 元映像を8倍スローに補間変換 |
Auto crop stabilization | 自動クロップありで手ぶれ補正 |
Convert to 60 fps | フレームレートを60fpsに変換 |
Deinterlace and upscale to HD | インターレース映像をFHDプログレッシブに変換 |
Upscale to 4K | 元映像を4Kサイズに拡大 ※フレームレートは維持 |
Adjustments / Codec settingsを調整する
▼Adjustments(調整項目) ※手動設定の時に使う項目
手動調整を行う時は【Adjustments】を選択し、操作画面を切り替えます。
▼Codec settings(コーデック設定)※動画コーデック・品質・コンテナなどを設定する項目
コーデックなどの設定は、このタブを開いて設定します。
基本プリセット・マニュアル調整とも、必ず設定する必要があります。
Codec settings 選択時の設定項目
Output type | Video = 動画書き出し Image sequence = 写真書き出しCodec |
Codec | ProRes / H264 / H265 / AV1 / FFV1/ VP9 / QuickTime V210 / QuickTime R210 / QuickTime Animation |
※コーデックは、一般的にはH264、Mac環境で動画編集する時はProResを選択する場合が多いです。
▼例:H264書き出し時の設定項目
Codec | H264 |
Profile | High |
Bitrate | Dynamin / Constant ※任意で選択 |
Quality level | Low / Midium /High ※任意で選択 |
Audio mode | Convert / Copy / None / mov ※任意で選択 |
Codec | AAC / AC3 / PCM ※任意で選択 |
Bitrate | 128/ 160 / 192 / 256 / 320 ※任意で選択 |
Container | mov / mkv / mp4 ※任意で選択 |
Apply LUT | LUTを選択 ※任意で選択 |
Enhancementを調整する
Enhancementは、映像の拡大・ノイズ除去・高精細化といった「AIによる高品質処理」を設定するメイン項目です。
フィルターメニューにあるスイッチを操作し、適用するフィルターを有効化します。
AIモデルの表示を「写真付き」と「テキストのみ」の切り替えボタンでAIモデルの表示方法を変更できます。
出力解像度を設定する
ビデオタイプを設定する
Progressive | プログレッシブ映像 |
Interlaced | インターレース画像 |
Interlaced Progressive | インターレース除去せず誤った方法でプログレッシブ化した映像 |
Progressiveで選択できるAIモデル一覧
- Proteus → ほとんどの動画の高画質化に適した汎用AIモデル
- Iris → 顔の品質向上に適したAIモデル ※低〜中画質映像向け
- Nyx → ノイズ低減に適したAIモデル ※高画質映像向け
- Rhea → 4倍アップスケールに適したAIモデル ※アップスケール向け
- Artemis → ノイズ除去とシャープネス向上に適したAIモデル ※中〜高画質映像向け
- Gaia → 高品質なアニメーション・CGのアップスケールに適したAIモデル ※アニメ向け
- Theia → 高い忠実性と精細度に適したAIモデル ※マニュアル志向
Interlacedで選択できるAIモデル一覧
- Dione DV → ハイビジョン以前のアナログ映像に適したAIモデル
- Dione TV → テレビ映像(VHS・地デジなど)に適したAIモデル
- Dione Dehalo → 色にじみが目立つアナログ映像に適したAIモデル
- Iris LQ → 低品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル ※低画質映像向け
- Iris MQ → 中品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル ※中画質映像向け
- Proteus → 全般的な映像の画質改良に適したAIモデル
Interlaced Progressiveで選択できるAIモデル一覧
インターレース映像を誤った方法でプログレッシブ化した映像の修復に効果的なモデルです。
- Dione Robust → インターレースの修正に適したAIモデル
- Dione Robust Dehalo → 色のにじみ除去に適したAIモデル
- Iris LQ → 低品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル
- Iris MQ → 中品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル
- Proteus → 全般的な映像の画質改良に適したAIモデル
パラメーター
パラメーターや設定項目は、入力ビデオタイプや選択したAIモデルごとに異なります。
参考
- Add Noise → 映像に人工的な擬似ノイズを付け加えたい時に使用します。
- Recover Detail → 細部の精細度を高めたい時に使用します。
- Focus fix → ピントが曖昧な時に使用します。
Frame Interpolationを調整する
おもにスローモーション映像の生成や60P化による滑らかな映像を作成したい時に使用します。簡単なフレーム補間とは異なり、存在しないフレームを独自生成するため、24Pから60Pなどの変換でも高品質が得られます。
【Frame rate】でフレームレートを設定する
Frame rateのプルダウンメニューを開き、書き出し時のフレームレートを設定します。デフォルトは、入力映像の設定を保持します。
Freme rate | 23.976/24/25/30/50/59.94/60/90/120 |
【Slow motion】でスローを設定する
Slow motionのプルダウンメニューを開き、書き出し時のスローモーションを設定します。デフォルトを維持したい時は、Noneを選択します。
Slow motion | 2x/3x/4x/8x/10x/12x/16x |
【AI model】で補間処理方法を設定する
AI modelのプルダウンメニューを開き、補間処理に適用するAIモデルを設定します。
Apollo | スローモーション変換時に、前後フレームの情報を元に存在しないコマを予測して、オリジナルのコマを生成します。8倍スローモーションに最適 |
Apollo Fast | Apolloの処理速度を優先したバージョン |
Chronos | 24Pから60Pへの変換など、複雑なフレーム補間に対応 |
Chronos Fast | Chronosの処理速度を優先したバージョン |
Aion | 重複フレームのない真の16倍スローモーションを実現 |
その他設定
Duplicate Frames → 重複フレームの除去 ※Replaceにチェックを入れる
Sensitivity → 処理感度 ※ノイズの感度ではありません。
SDR to HDRを調整する
SDR to HDRは、作業環境のモニターおよび視聴用モニターがHDR色域に対応していることが条件になります。HDR対応モニターは普及しておらず、HDR映像は発色トラブルの要因になります。
一般の方は使用しないこと推奨します。
Stabilizationを調整する
【Method】でクロップ方式を設定する
Methodのプルダウンメニューを開き、手ぶれ補正時のクロップ処理の方法を設定します。
Full Frame | 画角を維持しながら、足りない部分を自動生成する方式で手ぶれを軽減します。プレビュー生成・書き出し時間とも処理時間が長くなります。 |
Auto Crop | 画像をクロップ(拡大)することでイメージサークルを確保し、手ブレを軽減する一般的な方法です。プレビュー生成・書き出し時間とも高速処理できます。 |
【Strength】で手ぶれ補正の効きを設定する
Strengthで手ブレ補正の効きを設定します。ただし、効きを強く設定すると、中央復帰で画像がカクつくことがあります。
【Rolling Shutter】でローリングシャッター歪みを軽減する
ローリングシャッター歪みを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる
【Jittery Motion】で映像のカクツキを軽減する
不規則なギクシャクした動きを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる
Motion Deblurを調整する
Motion Deblurで選択できるAIモデル
AI Model | Themis |
Topaz Video AI 6のプレビュー設定
◆Topaz Video AI 6の操作画面をわかりやすく図形化しました(下図)
注意 Topaz Video AIは、フィルター適用後の映像をプレビューするには「レンダリング作業」の一手間が必要です。
画像解像度やフィルターを適用した状態にする
前項で解説したコントロールサイドバーで、画像解像度やAIフィルターを適用した状態にします。
レンダリングの開始場所を設定
タイムラインの進行バーを、レンダリングを開始したい場所に移動します。
プレビュー生成時間を設定
続いて、レンダリングプレビューボタンの右側(下向きの三角)をクリックして、プレビュー生成時間(デフォルトは5秒)を設定します。
そのほかをクリックするとレンダリングが開始します。
レンダリング時間を設定します。
レンダリングプレビューを実行
レンダリングプレビューボタンを押し、処理を実行します。タイムラインにプレビュー生成エリアと進行状況が表示されます。
再生ボタンを押す
プレビュー表示の切り替え
プレビュー画面表示ボタンを押し、2画面表示やサイドバイサイド表示に切り替えできます。
イン点・アウト点の設定
イン点・アウト点を設定し、不要な場所を削除できます。
Topaz Video AI 6のファイル保存方法
画面右下にあるExpoetボタンを押し、動画ファイルの保存場所を指定します。保存を押して終了です。
Topaz Video AIのおすすめ設定
関連記事 【Topaz Video AI】AIモデルのおすすめ設定を解説
Topaz Video AI 高性能GPU搭載が高速化に効果的
Topaz Video AIを極めるなら高性能クリエーターPCが必須
Topaz Video AIは、事務用途の安価なパソコンでは快適に処理できません。高性能なグラフィックボードを搭載したゲームPCやクリエイターPCが必須です。
Topaz Video AI 4.0.2から、NVIDIAのTensorRTを使ったAI処理に対応し、処理速度が最大50%高速化されました。新規に購入するなら、TensorRTに対応したGeForce RTX 4070 SUPER以上のモデルで、「CUDAコア数・TensorRTコア数・VRAM容量・メモリバススピードが高速なモデル」を導入するのがベストです。
Topaz Video AI 5とMac(Appleシリコン搭載モデル)の相性は、現時点では悪く、GeForce RTX搭載マシンに比べて処理速度が遅くなります。
AIモデルと処理時間の関係
処理時間は、使用するAIモデルによって大きく変化します。複数のAIモデルを試し、処理後の品質に大差ないなら処理スピーが速いAIモデルを選択するのが現実的です。
◆Topaz Video AI 6のパソコンスペックと処理時間の目安を公式掲示板から抜粋(下図)
1920×
1080Ryzen 9 7950X
GeForce RTX 4090Core i9-14900K
GeForce RTX 4090Ryzen 7 5800X
GeForce RTX 4080Ryzen 5 5600X
GeForce RTX 3070Artemis 約45 fps 約39 fps 約30 fps 約13 fps Iris 約44 fps 約39 fps 約32 fps 約13 fps Proteus 約40 fps 約33 fps 約21 fps 約12 fps Gaia 約15 fps 約15 fps 約10 fps 約4 fps Nyx 約18 fps 約17 fps 約12 fps 約5 fps データ引用元:Topaz Labs 公式コミュニティ
フレーム補間と処理時間の関係
◆Topaz Video AI 6のフレーム補完の処理時間を図形化(下図)
もっとも高速なのはAremisとIrisで、PC環境で逆転することがあります。NyxとGaiaは、処理時間が2〜3倍遅くなるので、長尺映像の変換には時間を要します。
Topaz Video AI 6のシステム要件と対応OS
Topaz Video AI 5は、Windows版とMac版が用意されています。
Windowsの対応OSは、Windows10とWindows11が対象。Macの対応OSは、アップルシリコン搭載機の場合、macOX Big Sur以降に対応します。Windowsの場合、ディスクリートGPU(CPU内蔵式ではない単独搭載されたもの)が必要です。
公式ページで最新のシステム要件を確認する 公式サイト
Topaz Video AIのよくある質問
自動更新とは何ですか?
2024年10月3日より、有料アップグレード購入時に「自動更新」と「手動更新」が選択できるようになりました。自動更新を選択すると価格は安くなりますが、実質的なサブスクリプション契約となるため注意が必要です。
アップグレードの価格
有料アップグレード・手動更新 従来の買い切り | 価格 179ドル |
有料アップグレード・自動更新 実質サブスクリプション契約 | 価格 149ドル |
※2024年10月3日より、アップグレードが「自動更新」と「手動更新」に細分化され、それに伴い、従来の手動更新は値上げされました。
自動更新は、実質的にサブスクリプション契約です。Topaz Video AI PROなどがサブスクリプション契約に移行したため、現役ユーザーとしては嬉しくないサービスですね。
編集機能がない
Topaz Video AIは、動画編集機能を備えておらず、別途「Premiere Pro」「DaVinci Resolve」「FCPX」などのソフトウェアと組み合わせて運用します。別途、動画編集ソフトが必須です。
カスタマーサポートが英語対応
メーカーサポートは英語によるコミュニケーションになります。
サポートは基本的にメールによる英語対応になります。カスタマーサービスは複数人いるため、対応はスタッフによって異なりますが、日本語翻訳のテキストを添付してくれる気が利く人も在籍しています。英語で返信されても、テキストをネット翻訳すれば意味は理解できるので問題ありません。
私は何度もサポートを利用しましたが、経験的に「質問事項を日本語で作成したものと、ネット機械翻訳で英訳したものを両方添付する」という方法で落ち着いています。「やあ、ちゃんまさ〜」といった感じのラフな会話が続きます(笑)
割引クーポンによる割引は?
クーポンコードによる割引販売は、2025年3月時点でTopaz Labs社の販売方針により一切行われていません。
まとめ
Topaz Video AIの総括
Topaz Video AIは、最新のAI技術を活用して動画素材の品質改良を行うソフトウェアです。動画制作の現場でも活躍しています。
ただし、高度な演算処理を行うため、高性能なパソコンが必須です。特にグラフィックスカードの性能が重要で、最低でもRTX 3060以上のグラフィックボードを搭載しないと、実用的な処理速度は望めません。
フレーム補完によるハイスピード処理は、用途がハマると効果的です。動画制作を本格的に始めるなら、価格は高価ですが導入しても後悔することはないでしょう。
Topaz Video AI 6 → 299ドル
コメント
『Topaz Video AIは、2台のパソコンで使用できます。3台目以降のPCは、使用しないPCライセンスを無効化することでアクティベートできます』
ライセンスの無効化ができるなんて知りませんでした。
まだライセンスを購入したての頃に低スペックのPCにインストールしてしまい、ライセンスを1つ無駄にしてしまったと思っていました。
しかしながらアプリ上やアカウントページのどこを探しても無効化の手続きができそうな場所が見つかりません。
可能でしたら、その手順を教えていただけますと助かります。
3台目のパソコンでアクティベートすると、現在アクティベート済みのパソコンが表示されるので、使用しないパソコンを無効化すると新しいパソコンが有効化されるはずです。
早速のご返信ありがとうございます。
どうりで探しても出てこないわけですね。よく分かりました。