Topaz Video AI |新機能や価格・使い方を現役ユーザーが完全ガイド

Mac

Text:ちゃんまさ 記事流用しないでね!

Topaz Video AI 5(旧:Topaz Video Enhance AI)は、最先端のAI技術を活用した、動画や映像の画質を簡単操作で向上できるソフトウェアで、299ドルで販売中です。

ブログ管理人は、DaVinci Resolve Studio(有料版の方)を所有しており、標準で「手ぶれ補正、ノイズ低減、シャープネスフィルター」が搭載されているので編集で困ることはありませんが、それでもTopaz Video AIは欠かせないアプリになっています。

そこで本ブログ記事では現役ユーザーのブログ管理人が下記内容を解説します。

  • 価格・ライセンスの完全解説
  • 無料体験版の完全解説
  • 購入方法の完全解説
  • 機能や使い方の完全解説

このブログ記事が、購入前の疑問や不安を解消し、Topaz Video AI導入のきっかけになれば嬉しく思います。

Topaz Video AI 5の公式ページ こちらから

2024年11月19日〜2024年12月2日までブラックフライデー開催中です!
セール特設会場はこちらから ※既存ユーザーは必ずログインしてください

Topaz Video AIの価格は299ドル

◆Topaz Video AI 5の価格設定をわかりやすく図形化しました(下図)

Topaz Video AI 5は「シャープネスの向上、スケールアップ、フレーム補完、顔の修復」において、トップクラスの性能と言えます。

なぜなら、ブログ管理人も企業様のYoutube動画製作時にTopaz Video AI 5を愛用中だからです。Topaz Video AI 5は、下記の公式サイトから購入できます。

Topaz Labs公式ショップ

新規購入の価格は299ドル

Topaz Video AI 5の販売価格(新規顧客向け)は299ドルです。 1ドル145円の為替換算で43,355円になります。ちょっとお高い印象ですね。

有料アップグレード・手動更新 従来の買い切り 価格 179ドル
有料アップグレード・自動更新 実質サブスクリプション契約 価格 149ドル

◆Topaz Video AIの特徴を抜粋

  • 買い切りで永続利用できる
  • 購入後1年間無料アップデートできる
  • 日本語に非対応
  • 購入後30日以内の全額返金制度
  • 体験版を無料で試用できる

TopazPhoto AIの新規価格は299ドルです。日本円に換算すると約4万4250円(円ドルレート148円で算出)で、ドル決済になります。Topaz Video AI 5は、業務用途のPRO版を除き、すべて買い切りで永続利用できます。サブスクリプション契約のような「解約忘れによる料金引き落とし」や「契約終了と同時にアプリが使用できなく」といった心配がありません。

発売時期を問わず1年間確実に最新バージョンを使用できる点は大きな魅力です。「セール期間に安く買ったら数ヶ月後に新バージョンが発売され、更新に追加料金が必要だった」といった不安がなく、時期を気にせず購入できます。また、何らかの理由で満足できない場合、全額返金される仕組みも用意されています。

ただし、Topaz Video AI 5は英語表示のみで、日本語表示には対応していません。「ホームページ・ショップ・ユーザーサポート・使い方ガイド」なども、すべて英語表記になります。

◆ライセンスや対応OSについて

  • Mac版とWindows版あり
  • 1ライセンスで2台のパソコンにインストール可能(2台同時利用可能)
  • クロスライセンスでMac版とWindows版を利用できる

Topaz Video AI 5は、Mac版とWindows版があり、1ライセンスで両方のコンピューターで利用できます。インストールできる台数は最大2台までに制限されています。

 

Topaz Video AIの失敗しない購入方法

◆Topaz Video AI 5の購入の流れをわかりやすく図形化しました(下図)

Topaz公式ショップ リンクはこちらから

1:Topaz Labsホームページへアクセス

Topaz Labsホームページへアクセスします。

2:アプリ紹介ページの「Buy」ボタンをクリック

最上段のソフトウェア名をから購入しいアプリをクリックします。

各アプリの紹介ページが開きますので、「Buy」ボタンをクリックします。

3:登録情報とクレジットカード情報を入力・決済

Topaz Video AI 4の購入フォームを解説

入力フォーム画面が表示されます。購入に必要な個人情報とクレジットカード情報を入力します。「Plece order for $299」ボタンをクリックすると、決済されます。

◆入力フォームの必要事項を表にまとめました(下図)

Email address 登録するEメールアドレスを入力します。
アクティベートで使用します。
Last name 苗字 ※ローマ字入力
First name 名前 ※ローマ字入力
Country/Region Japan
Postcode/ZIP 郵便番号 ※〒マークは不要
Town/City chiyoda,chiyoda-ku ※千代田区千代田の場合
Prefecture Tokyo ※東京都の場合
Street address 1−1−1 ※1丁目1の1の場合
Phone 電話番号を入力  ※任意です
Credit CardまたはPayPal 支払方法を選択する。PayPalとPayPayは異なります。
Credit or debit card クレジットカード番号と有効期限を入力する
※備考欄のチェックを入れる

4:メールアドレスにパスワードが届く

登録したメールアドレス宛に決済情報やパスワードが届きます。

※ソフト購入・ダウンロード・アクティベートには、インターネット回線が必要。
※決済はクレジットカードが必要。
※契約時にメールアドレス(アクティベートに必要)が必要。
アプリの購入方法やインストールのやり方、アクティベート方法を詳しくまとめたブログ記事を制作しました。こちらのページも合わせてご覧ください。
セール情報

Topaz Labsを安く買えるセール情報を解説するページはこちらこちらから

 

Topaz Video AIの有料アップグレード方法

有料アップグレードの方法を完全ガイド

Topaz Video AIのライセンス保有者で、最新バージョンへのアップグレードを検討中の人のために、有料アップグレード方法を詳しくまとめたブログ記事を制作しました。下記の内容を詳しく解説しています。

  • アップグレードの購入方法
  • 新規購入から決済までの流れ
  • インストーラーの入手方法
  • インストール方法や認証のやり方
  • 有料アップグレードの購入方法や料金

関連記事 新規購入やアップグレード、インストールのやり方からライセンス認証まで解説

 

Topaz Video AI 5 無料体験版とは

◆無料体験版の概要を図表化しました(下図)

Topaz Video AI体験版は、アカウント登録やクレジットカード登録は一切不要で、完全無料で試用できます。試用期間経過後に「自動契約」や「料金の自動引き落とし」の心配がありません。

  • 入手条件・料金 → 完全無料
  • 登録の有無 → 必要なし
  • 自動契約の可能性 → 必要なし
  • 使用目的 → 購入前の評価・試用・他社ソフトとの比較検討
  • 制限 → 機能制限なし。データ保存不可

◆無料体験版(フリートライアル)の賢い活用表を図表化しました(下図)

Topaz Labsは「ますは試したみたい!」と考えるユーザー向けに、無料体験版(フリートライアル)を用意しています。

Topaz Video AI 5を購入するユーザーは、プロの動画クリエーターから古い動画を高品質で楽しむアマチュアユーザーまで、用途やスキルレベルがさまざまです。こだわる点も「SDからFHDへのスケールアップ」「ノイズ除去」「古い映像のリマスター」など様々です。

そこで、Topaz Video AI 5は、購入を検討しているユーザー向けに、全機能を体験できる完全無料の体験版を用意しています。

無料体験版で検証したいこと
AIによる画像処理 
→ 独自のディープラーニング学習モデルを活用し、映像のノイズ除去や解像度向上を検証します。
高画質化 → 古いアナログ映像やDVD映像をFHDや4Kにスケールアップしたり、輝度ノイズを低減し、動画品質の向上を検証します。
操作性 → 簡単な設定で高画質化処理を行える直感的なインターフェースの使い勝手をを検証します。

◆無料体験版(フリートライアル)のチェックリスト

  • 処理時間 → 処理速度は満足か、許容に収まるレベルか?
  • 処理品質 → 処理後の画質は満足か?
  • 機能の豊富さ → 十分な機能を搭載しているか?
  • 対応フォーマット→ 動画フォーマットが入出力に対応しているか?
  • 予算 → 競合製品と比較して価格に納得できるか?

無料体験版を通じて上記のような検証を購入前におこなえます。

 

Topaz Video AI 無料体験版の入手先

  1. こちらから公式サイトにアクセスし、商品紹介ページの下段までスクロール
  2. 「Try it」をクリックしてメールアドレスを入力
  3. ダウンロード開始

Topaz Video AI体験版で確認したいことは2つ。十分な品質が得られることを確認します。次にTopaz Video AIは処理が重いため、お使いのパソコンにインストールして、快適に動作することを確認します。

体験版導入からインストールまでの全工程を別ページ「体験版の入手方法からインストールや制限を解説」で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

 

Topaz Video AIは画像品質向上処理&スケールUP専用ソフト

Topaz Video AIは、編集前の映像素材にAI処理を駆使した品質改良処理をおこない、高品質な動画素材を生成する「機能特化型ソフトウェア」です。低画質な古い動画を最大8Kまで、各種フィルターを適用しながらスケールアップできます。

同社によると「Amazon、IMAX、NASA、Netflix、Nikeなどの大企業をはじめ、世界中にプロアマ問わず150万人以上の顧客がいる」とアナウンスしています。

進化の過程で、旧名称「Topaz Video Enhance AI」から新名称「Topaz Video AI」へ変更されました。現在は、PC版のみの設定で、モバイル版はリリースされていません。

Topaz Video AI できること
  • 低画質映像のFHD化や4Kアップスケール
  • シャープネス向上
  • 手持ち撮影で生じた手ブレの安定化補正
  • 輝度ノイズやカラーノイズの除去
  • 顔を自動認識して自動修復
  • インターレース除去(インターレース映像のプログレッシブ化) など
  • フレーム補完時の欠損フレームをAIで自動生成
Topaz Video AI できないこと
  • 動画編集やカット編集
  • 音声編集
  • カラーコレクション など

 

Topaz Video AIの評判や口コミ

気になるコメント

処理速度が遅い
一般ユーザーを中心に、映像処理に時間がかかるという不満の声があがっています。

価格が高価
割高な料金設定を嘆くユーザーが多いです。

システム要件が厳しい
高解像度映像を快適に処理するには「高性能なパソコンが必要」との不満の声があがっています。

その他のコメント
・高性能GPUが欲しくなる

 

Topaz Video AIの処理イメージ

初心者も上級者も共に満足できる操作性と品質

Topaz Video AI 5の画像処理は、基本プリセットを使った簡単処理と、AIモデルやパラメーターを手動調整する2つの方法に対応します。

初心者は基本プリセットによる高画質処理、上級者や業務用途では完全マニュアルにより極限まで画質を引き出すことができます。

AfterEffectsとDaVinci Resolve Studioのプラグイン

Topaz Video AI 5は、アプリ単体はもちろん、人気動画編集ソフト「Adobe AfterEffectsやDaVinci Resolve Studio」のプラグインとしても利用可能。

処理方法を2種類用意

Topaz Video AI 5の作業の流れを図形化すると、こんな感じになります。

プリセットによる簡単処理
あらかじめ用意されたプリセットを選択し、目的の映像に変換します。専門知識がない初心者にオススメです。

完全手動による高度な処理に対応
任意のエフェクト、AIモデル、パラメーターを個別に設定し、より専門的な処理を実行します。

多彩なエフェクトで画像の問題点を解決

シャープネス向上

解像感が劣る映像を、独自のAI処理により高精細な映像に品質改良します。

ノイズ低減

カラーノイズや輝度ノイズが目立つ映像を、独自のAI処理により滑らかな映像に品質改良します。

アップスケール

SD映像からフルHD化、フルHD映像から4K化など、AI技術を活用したアップスケーリング技術で拡大処理します。最大8Kまで変換可能。

インターレース除去

地上波テレビ用に収録した1080i映像から走査線(インターレース)を取り除き、高品質なプログレッシブ映像に品質改良します。

フレーム補完・スローモーション

30P映像からの60P化、スローモーション映像生成時に、欠損するコマを安易なフレーム合成ではなく隣接するフレームから独自生成しながら画像品質を改良します

手ぶれ補正

手ブレが目立つ映像を、AIを活用したデジタル補正をおこない、クロップを抑えた映像に改良します。

古いアニメーション映像の品質向上

SDなどの古いアニメーション映像に対して、AIモデルを駆使した修復をおこない、映像品質を改良します。

古いテレビやDVD映像の画質復元

SD映像などの映像に対して、AIモデルを駆使した修復をおこない、映像品質を改良します。

 

Topaz Video AI 5に追加された新機能と変更点

バージョン5.2のリリースに伴い、EnhancementのAIモデル選択画面が、写真付きに変更されました。従来のテキスト表示に切り替えることも可能です。

  1. ユーザーインターフェースの一部変更
  2. Enhancementに、フレーム補完に特化した新AIモデル「Rhea」採用
  3. AIモデルのProteusとIrisは、映像の細かいディテールをより正確に引き出し、文字の崩れを抑えます。
  4. アルファ (透明) レイヤーのサポート

 

Topaz Video AI 5の使い方

操作画面

Topaz Video AI 5.2の操作画面は、上図のとおり。各種設定は、右側に配置されたコントロールサイドバーでおこないます。

 

Preset 基本プリセットによる簡単処理

Topaz Video AI 5.2は、映像サイズやフレームレートの細かな設定を簡素化した9種類の基本プリセットが設定されています。初心者は、目的にあったプリセットを選択すれば、専門知識がなくても高品質な映像に変換できます。

プリセットを使用する時は【Preset】のプルダウンメニュー開き、下記基本プリセットから、お好みの設定を選択します。

基本プリセットの設定項目

基本プリセットの内容は、下図のとおり。目的に合ったセットを選択します。

None プリセットを利用しない ※上級者向け
4x slow motion 元映像を4倍スローに補間変換
8x slow motion 元映像を8倍スローに補間変換
Auto crop stabilization 自動クロップありで手ぶれ補正
Convert to 60 fps フレームレートを60fpsに変換
Deinterlace and upscale to HD インターレース映像をFHDプログレッシブに変換
Remove noise ノイズ除去
Upscale to 4K 元映像を4Kサイズに拡大 ※フレームレートは維持
Upscale to 4K and convert to 60 fps 元映像を4Kサイズ拡大し、フレームレートを60fpsに変換
Upscale to HD resolution 元映像を高解像FHDに拡大

 

Adjustments / Codec settingsを調整する

▼Adjustments(調整項目) ※手動設定の時に使う項目

手動調整を行う時は【Adjustments】を選択し、操作画面を切り替えます。AIモデルの選択箇所が写真で表示されるようになりました。

従来のテキスト表示に変更することもできます。

 

▼Codec settings(コーデック設定) ※動画コーデック・品質・コンテナなどを設定する項目

コーデックなどの設定は、旧バージョンでは書き出し直前に設定しましたが、このバージョンからこの場所に移動されました。

基本プリセット・マニュアル調整とも、必ず設定する必要があります。

Codec settings 選択時の設定項目

Output type Video = 動画書き出し Image sequence = 写真書き出しCodec​
Codec ProRes / H264 / H265 / AV1 / FFV1/ VP9 / QuickTime V210 / QuickTime R210 / QuickTime Animation

※コーデックは、一般的にはH264、Mac環境で動画編集する時はProResを選択する場合が多いです。

▼例:H264書き出し時の設定項目

Codec H264
Profile High
Bitrate Dynamin / Constant ※任意で選択
Quality level Low / Midium /High  ※任意で選択
Audio mode Convert / Copy / None / mov ※任意で選択
Codec AAC / AC3 / PCM ※任意で選択
Bitrate 128/ 160 / 192 / 256 / 320 ※任意で選択
Container mov / mkv / mp4 ※任意で選択
Apply LUT LUTを選択 ※任意で選択

Enhancementを調整する

◆◆◆ノイズ除去やシャープネス処理をおこなう項目です◆◆◆

Enhancementは、映像の拡大・ノイズ除去・高精細化といった「AIによる高品質処理」を設定するメイン項目です。

フィルターメニューにあるスイッチを操作し、適用するフィルターを有効化します。

 

出力解像度を設定する

Output resolutionのプルダウンメニューを開き、出力解像度を設定します。デフォルトは、Originalが選択され、元映像と同じ解像度に設定されます。

 

ビデオタイプを設定する

元映像のビデオ仕様を設定します。Video Typeのプルダウンを開き「Progressive・Interlaced・Interlaced Progressive」の3タイプから選択します。

Progressive プログレッシブ映像
Interlaced インターレース画像
Interlaced Progressive インターレース除去せず誤った方法でプログレッシブ化した映像
最良の結果を得るには、適切な入力映像タイプを選択する必要があります。
Progressiveで選択できるAIモデル一覧
  • Proteus → ほとんどの動画の高画質化に適した汎用AIモデル
  • Iris → 顔の品質向上に適したAIモデル ※低〜中画質映像向け
  • Nyx → ノイズ低減に適したAIモデル ※高画質映像向け
  • Rhea → 4倍アップスケールに適したAIモデル ※アップスケール向け
  • Artemis → ノイズ除去とシャープネス向上に適したAIモデル ※中〜高画質映像向け
  • Gaia → 高品質なアニメーション・CGのアップスケールに適したAIモデル ※アニメ向け
  • Theia → 高い忠実性と精細度に適したAIモデル ※マニュアル志向
Interlacedで選択できるAIモデル一覧
  • Dione DV → ハイビジョン以前のアナログ映像に適したAIモデル
  • Dione TV → テレビ映像(VHS・地デジなど)に適したAIモデル
  • Dione Dehalo  → 色にじみが目立つアナログ映像に適したAIモデル
  • Iris LQ → 低品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル ※低画質映像向け
  • Iris MQ → 中品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル ※中画質映像向け
  • Proteus → 全般的な映像の画質改良に適したAIモデル
Interlaced Progressiveで選択できるAIモデル一覧

インターレース映像を誤った方法でプログレッシブ化した映像の修復に効果的なモデルです。

  • Dione Robust → インターレースの修正に適したAIモデル
  • Dione Robust Dehalo → 色のにじみ除去に適したAIモデル
  • Iris LQ → 低品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル
  • Iris MQ → 中品質映像に含まれる顔の修正に適したAIモデル
  • Proteus → 全般的な映像の画質改良に適したAIモデル

パラメーター

パラメーターや設定項目は、入力ビデオタイプや選択したAIモデルごとに異なります。

参考

  • Add Noise → 映像に人工的な擬似ノイズを付け加えたい時に使用します。
  • Recover Detail → 細部の精細度を高めたい時に使用します。
  • Focus fix → ピントが曖昧な時に使用します。

Frame Interpolationを調整する

◆◆◆スローモーションなどを生成する項目です◆◆◆

Frame Interpolationは、フレームレート変更にともなう本来存在しないフレームを生成するフィルターです。

おもにスローモーション映像の生成や60P化による滑らかな映像を作成したい時に使用します。簡単なフレーム補間とは異なり、存在しないフレームを独自生成するため、24Pから60Pなどの変換でも高品質が得られます。

【Frame rate】でフレームレートを設定する

Frame rateのプルダウンメニューを開き、書き出し時のフレームレートを設定します。デフォルトは、入力映像の設定を保持します。

Freme rate 23.976/24/25/30/50/59.94/60/90/120

【Slow motion】でスローを設定する

Slow motionのプルダウンメニューを開き、書き出し時のスローモーションを設定します。デフォルトを維持したい時は、Noneを選択します。

Slow motion 2x/3x/4x/8x/10x/12x/16x

【AI model】で補間処理方法を設定する

AI modelのプルダウンメニューを開き、補間処理に適用するAIモデルを設定します。

Apollo スローモーション変換時に、前後フレームの情報を元に存在しないコマを予測して、オリジナルのコマを生成します。8倍スローモーションに最適
Apollo Fast Apolloの処理速度を優先したバージョン
Chronos 24Pから60Pへの変換など、複雑なフレーム補間に対応
Chronos Fast Chronosの処理速度を優先したバージョン
Aion 重複フレームのない真の16倍スローモーションを実現

その他設定

Duplicate Frames → 重複フレームの除去 ※Replaceにチェックを入れる

Sensitivity → 処理感度 ※ノイズの感度ではありません。

Stabilizationを調整する

◆◆◆手ぶれ補正をおこなう項目です◆◆◆

Stabilizationは、手ブレが気になる映像に使用するフィルターです。

【Method】でクロップ方式を設定する

Methodのプルダウンメニューを開き、手ぶれ補正時のクロップ処理の方法を設定します。

Full Frame 画角を維持しながら、足りない部分を自動生成する方式で手ぶれを軽減します。プレビュー生成・書き出し時間とも処理時間が長くなります。
Auto Crop 画像をクロップ(拡大)することでイメージサークルを確保し、手ブレを軽減する一般的な方法です。プレビュー生成・書き出し時間とも高速処理できます。

【Strength】で手ぶれ補正の効きを設定する

Strengthで手ブレ補正の効きを設定します。ただし、効きを強く設定すると、中央復帰で画像がカクつくことがあります。

【Rolling Shutter】でローリングシャッター歪みを軽減する

ローリングシャッター歪みを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる

【Jittery Motion】で映像のカクツキを軽減する

不規則なギクシャクした動きを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる

Motion Deblurを調整する

◆◆◆残像感を設定する項目です◆◆◆

Motion Deblurは、動きの速いシーンでの被写体ブレが気になる時に使用するフィルターです。

Motion Deblurで選択できるAIモデル

AI Model Themis

Grainを調整する

◆◆◆人工的な粒子を付け加える項目です◆◆◆

映像に、人工的な粒子(ノイズ感)を追加するフィルターです。

 

Topaz Video AI 5のプレビュー設定

◆Topaz Video AI 5の操作画面をわかりやすく図形化しました(下図)

注意 Topaz Video AIは、フィルター適用後の映像をプレビューするには「レンダリング作業」の一手間が必要です。

画像解像度やフィルターを適用した状態にする

前項で解説したコントロールサイドバーで、画像解像度やAIフィルターを適用した状態にします。

レンダリングの開始場所を設定

タイムラインの進行バーを、レンダリングを開始したい場所に移動します。

プレビュー生成時間を設定

続いて、レンダリングプレビューボタンの右側をクリックして、プレビュー生成時間(デフォルトは5秒)を設定します。

プレビュー時間を長く設定すると生成に時間がかかります。PCスペックが劣る場合は、プレビュー時間を短く設定します。
レンダリングプレビューを実行

レンダリングプレビューボタンを押し、処理を実行します。タイムラインにプレビュー生成エリアと進行状況が表示されます。

再生ボタンを押す
再生ボタンを押すと、プレビュー生成後の映像を再生できます。
プレビュー表示の切り替え

プレビュー画面表示ボタンを押し、2画面表示やサイドバイサイド表示に切り替えできます。

イン点・アウト点の設定

イン点・アウト点を設定し、不要な場所を削除できます。

 

Topaz Video AI 5のファイル保存方法

画面右下にあるExpoetボタンを押し、動画ファイルの保存場所を指定します。保存を押して終了です。

 

Topaz Video AIのおすすめ設定

AIモデルの特徴やおすすめ設定を詳しくまとめたブログ記事を制作しました。

下記の内容を詳しく解説しています。

関連記事 【Topaz Video AI】AIモデルのおすすめ設定を解説

 

Topaz Video AI 高性能GPU搭載が高速化に効果的

Topaz Video AI 4に推奨するクラフィックボードの写真

Topaz Video AIを極めるなら高性能クリエーターPCが必須

Topaz Video AIは、事務用途の安価なパソコンでは快適に処理できません。高性能なグラフィックボードを搭載したゲームPCやクリエイターPCが必須です。

Topaz Video AI 4.0.2から、NVIDIAのTensorRTを使ったAI処理に対応し、処理速度が最大50%高速化されました。新規購入するなら、TensorRTを搭載するGeForce RTX 4070 SUPER以上のモデルで「CUDAコア数、TensorRTコア数・VRAM容量・メモリバススピードが高速なモデル」を導入するのがベストです。

Topaz Video AI 5とMac(アップルシリコン搭載モデル)相性は、現時点では悪く、GeForce RTX搭載マシンに比べて処理速度が遅くなります。

AIモデルと処理時間の関係

処理時間は、使用するAIモデルによって大きく変化します。複数のAIモデルを試し、処理後の品質に大差ないなら処理スピーが速いAIモデルを選択するのが現実的です。

◆Topaz Video AI 5のパソコンスペックと処理時間の目安を公式掲示板から抜粋(下図)

1920×
1080
Ryzen 9 7950X
GeForce RTX 4090
Core i9-14900K
GeForce RTX 4090
Ryzen 7 5800X
GeForce RTX 4080
Ryzen 5 5600X
GeForce RTX 3070
Artemis 約45 fps 約39 fps 約30 fps 約13 fps
Iris 約44 fps 約39 fps 約32 fps 約13 fps
Proteus 約40 fps 約33 fps 約21 fps 約12 fps
Gaia 約15 fps 約15 fps 約10 fps 約4 fps
Nyx 約18 fps 約17 fps 約12 fps 約5 fps

データ引用元:Topaz Labs 公式コミュニティ

フレーム補間と処理時間の関係

◆Topaz Video AI 5のフレーム補完の処理時間を図形化(下図)

もっとも高速なのはAremisとIrisで、PC環境で逆転することがあります。NyxとGaiaは、処理時間が2〜3倍遅くなるので、長尺映像の変換には時間を要します。

 

Topaz Video AI 5のシステム要件と対応OS

Topaz Video AI 5は、Windows版とMac版が用意されています。

Windowsの対応OSは、Windows10とWindows11が対象。Macの対応OSは、アップルシリコン搭載機の場合、macOX Big Sur以降に対応します。Windowsの場合、ディスクリートGPU(CPU内蔵式ではない単独搭載されたもの)が必要です。

公式ページで最新のシステム要件を確認する 公式サイト

Topaz Video AIの処理時間が遅くて、PC買い替えを検討中の人もいるはず。「【徹底検証】Topaz Video AIに最適なパソコンスペックとおすすめPC紹介」の記事で、おすすめBTOパソコンを紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

Topaz Video AIのよくある質問

自動更新とは何ですか?

2024年10月3日より、有料アップグレード購入時に「自動更新」と「手動更新」が選択できるようになりました。自動更新を選択すると価格が安価ですが、実質的なサブスクリプション契約になるので要注意です。

  • Auro-upgradesにチェックを入れる → 自動更新
  • Auro-upgradesにチェックを入れない → 手動更新

アップグレードの価格

有料アップグレード・手動更新 従来の買い切り 価格 179ドル
有料アップグレード・自動更新 実質サブスクリプション契約 価格 149ドル

※2024年10月3日より、アップグレードが自動更新と手動更新に細分化され、それに伴い、従来の手動更新は、値上げされました

自動更新は実質的にサブスクリプション契約です。Topaz Video AI PROなどがサブスクリプション契約に移行したので、現役ユーザーとしては嬉しくないサービスですね。

 

編集機能がない

Topaz Video AIは、動画編集機能は備えておらず、別途「Premiere Pro・DaVinci Resolve・FCPX」などのソフトウェアを組み合わして運用します。別途動画編集ソフトが必須です。

 

カスタマーサポートが英語対応

メーカーサポートは英語によるコミュニケーションになります。

サポートは、基本的にメールによる英語対応になります。カスタマーサービスは複数人いるのでスタッフにより対応は異なりますが、日本語翻訳のテキストを添付してくれる気が利く人も在籍します。英語で返信されても、テキストをネット翻訳すれば意味は理解できるので問題ありません。

私は何度もサポートを利用しましたが、経験的に「質問事項を日本語作成したものと、ネット機械翻訳で英訳したものを両方添付する」という方法で落ち着いています。「やあ、ちゃんまさ〜」といった感じのラフな会話が続きます(笑

 

割引クーポンによる割引は?

クーポンコードによる割引販売は、2024年9月時点、Topaz Labs社の販売方針により一切おこなわれていません。

 

Video AI 5 Pro 追加リリース

2024年8月、業務用途を想定したVideo AI 5 Proが追加販売されました。通常版との違いは、マルチGPUレンダリングに対応し、レンダリング速度を最大10倍高速化できます。また、4K/8Kの映像を最大解像度24Kへのアップスケールに対応しました。

注意点は、PRO版のライセンスは買い切りではなく、サブスクリプションによる1年解約になります。ライセンス料金は、驚くほど高額です。

Video AI Pro 価格 1099ドル/年
Video AI Pro Teama 価格 4999ドル/年
Video AI Pro Enterprise 価格 問い合わせ

 

まとめ

Topaz Video AIの総括

Topaz Video AIは、最新AI技術を活用した動画素材の品質改良をおこなうソフトウェアです。動画制作の現場でも活躍中です。

ただし、高度な演算処理をおこなうため、高性能パソコンが必須です。とくにグラフィックスカードの性能が重要で、最低でもRTX3060以上のグラフィックボードを搭載していないと、快適に処理することは困難です。

フレーム補完によるハイスピード処理は、用途がハマると効果的です。動画制作を本格的に始めるなら、価格は高価ですが導入しても後悔することはないでしょう。

Topaz Labs公式ショップ

Topaz Video AI 5 → 299ドル

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

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コメント

  1. harry より:

    『Topaz Video AIは、2台のパソコンで使用できます。3台目以降のPCは、使用しないPCライセンスを無効化することでアクティベートできます』

    ライセンスの無効化ができるなんて知りませんでした。
    まだライセンスを購入したての頃に低スペックのPCにインストールしてしまい、ライセンスを1つ無駄にしてしまったと思っていました。

    しかしながらアプリ上やアカウントページのどこを探しても無効化の手続きができそうな場所が見つかりません。
    可能でしたら、その手順を教えていただけますと助かります。

    • ちゃんまさ Chan-masa Studio より:

      3台目のパソコンでアクティベートすると、現在アクティベート済みのパソコンが表示されるので、使用しないパソコンを無効化すると新しいパソコンが有効化されるはずです。

  2. harry より:

    早速のご返信ありがとうございます。
    どうりで探しても出てこないわけですね。よく分かりました。

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