Topaz Photo AIの使い方や新AIモデルの効果を現役ユーザーがレビュー

Mac

Text:ちゃんまさ 記事流用しないでね!

Topaz Photo AI 3は、画像編集機能を特定機能に限定し、有名画像ソフトよりも高品質な画像を得られるソフトウエアです。とくに、AIを用いた「シャープネス処理・ノイズ除去・顔の修正」などのエフェクトは、最高レベルの品質が得られるとマニアからも高く評価されています。

その反面、海外のソフトウェアのため言語表記が英語のみで価格も高価なので「ちょっと敷居が高いんだよな〜」と思われがちです。

しかし、その素晴らしさを少しでも多くのフォトグラファーに実感してもらうため、Topaz Photo AI 3の魅力を、現在絶賛愛用中のブログ管理人が、気合を入れてどこよりも詳しく解説します。

記事に目を通してもらえれば「Topaz Photo AI 凄い!」と実感してもらえるはずです。

公式:Topaz Photo AI 最新バージョン3.3.0発表 ▶︎ リンクはこちら

 

Topaz Photo AI 3の価格

Topaz Photo AIは「シャープネスの向上、スケールアップ、顔の修復」において、トップクラスの性能です。ブログ管理人もTopaz Photo AIを絶賛愛用中です。

Topaz Photo AIは、下記の公式サイトから購入することができます。また、購入前の無料体験版と購入後30日間の全額返金保証で「失敗を回避できる体制」が整っているので安心です。

Topaz Labs公式ショップ

Topaz Photo AI 1年間アップデート永久ライセンス 199ドル
有料アップグレード・手動更新 従来の買い切り 価格 119ドル
有料アップグレード・自動更新 実質サブスクリプション契約 価格 99ドル

◆Topaz Photo AIの特徴を抜粋

  • 新規価格は199ドル
  • ライセンス買い切り型で永続利用できる
  • 購入後1年間無料アップデートできる
  • 日本語表示には非対応
  • 購入後30日間の全額返金保証
  • PhotoshopやLightroom classicのプラグイン

TopazPhoto AIの新規価格は199ドルです。日本円に換算すると約2万9500円(円ドルレート148円で算出)で、ドル決済になります。TopazPhoto AIは、すべて買い切りで永続利用できます。そのため、発売時期を問わず1年間確実に最新バージョンを使用できます。1年経過後は、ユーザーの意思で有料アップフレードの導入を判断できます。

スタンドアローンとしてソフトウェア単体の運用、プラグイン経由でPhotoshopやLightroom classicと連携して使用できます。ただし、ユーザーインターフェースやメニューは英語表示のみで、多言語表記に対応していません。「ホームページ・ショップ・サポート・使い方ガイド」なども、すべて英語表記なります。購入後「快適に動作しない・トラブルが連発する・満足な性能が得られない」などの理由で満足できない時は、30日以内全額返金できます。

◆Mac版とWindows版の両方使えるライセンス

  • Mac版とWindows版あり
  • 1ライセンスで2台のパソコンにインストール可能
  • クロスライセンスでMac版とWindows版を利用できる

Topaz Photo AIは、Mac版とWindows版があり、1ライセンスで両方のコンピューターで同時利用できます。インストールできる台数は最大2台に制限されています。

Topaz Photo AIが凄いと言われる理由

Topaz Photo AIをデビュー当時から使用しているブログ管理人のちゃんまさが「凄い!」と言われる理由を、私が撮影したオリジナル写真で解説します。

最先端のシャープネス機能を航空写真で解説するよ〜

Topaz Photo AIが搭載するSharpenは、従来のシャープネス処理とは異なり、品質不良の原因(手ブレやピンボケ)を特定し、個別のシャープネス処理を施してくれます。

超望遠レンズやテレコン併用で失った解像度や手ブレを解析し、AIが何百万枚以上の写真修復から学習した記憶を活かし、AIが欠損ピクセルを修復することでディテール情報を予測し、解像度を最高水準レベルまで引き上げます。

等倍切り出しによる ビフォーアフターギャラリー

◆写真(上)は、ブログ管理人が撮影したオリジナル写真

写真左がRAW無修正、写真右がTopaz Photo AI処理後の比較です。カメラはα7R5で、600mmレンズに1.4倍のテレコンを組み合わせ、ISO400で撮影しました。無修正の状態は、テレコン装着により描写が甘くなっていますが、Topaz Photo AIで処理することで、レンズ単体に迫る解像感を引き出すことができました。

使用したAIモデルとパラメーター

  • RAW denoise  AI model :RAW Normal(Strength:1 Minor deblur:1)
  • Sharpen AI model :Natural(Strength:5 Minor deblur:1)

◆現役ユーザーちゃんまさのレビュー

この写真は、新しく搭載されたAIモデル「Natural」で処理しました。このAIモデルは、スライダー1メモリ分の変化量が大きく、シビアに調整する必要があります。強度を10%以上に引き上げると画像が破綻しやすく、私の環境下では1%〜6%前後の領域で1%刻みで調整すると「すごく精細な写真に仕上がる」という結果が得られました。

Adobe PhotoshopやLightroom ClassicのAIノイズ除去は、広角から標準レンズ向きで、望遠レンズで撮影した写真の効果がイマイチな印象です。DeepPRIME XD2sは、ヨーロッパの製品らしく多くの写真を90点レベルまで引き上げてくれる「高性能・万能感・真面目さ」を感じますが、「JPEGやTIFFには使えない制限」や手動調整が上限に達したところから「もう少し強く効かせたい」という点に改善の余地が残されています。

Topaz Photo AIは、アメリカらしい「大味さ」を感じさせつつも「ハマるとすごい」というのが個人的な評価です。このハマった時の快感がクセになるんですよね。

 

高ISOを常用できるノイズ除去機能を野鳥写真で解説するよ〜

高ISO撮影時の輝度ノイズやカラーノイズ除去にAIを活用することで、ベールを脱いだようなクリアで鮮明な画像を生成します。また、画像のディテールとノイズの違いを正確に判断し、魔法のようなノイズフリーと解像度を両立します。

等倍切り出しによる ビフォーアフターギャラリー

◆写真(上)は、ブログ管理人が撮影したオリジナル写真

写真左がRAW無修正、写真右がTopaz Photo AI処理後の比較です。カメラはα9IIIで、ISO8000で撮影しました。

◆現役ユーザーちゃんまさのレビュー

α9IIIで撮影した写真は、積層センサーを採用するためRAW無修正の状態では輝度ノイズとカラーノイズが目立ちます。α9IIIの写真補正は「ノイズ除去性能の高さが写真品質を決定する」と断言できます。Topaz Photo AI処理後は、クリアな写真に仕上がりました。色の再現性も深みが増した印象です。ISO8000が常用できる技術的な進化に驚きです。

ノイズ処理に関しては、現時点でDeepPRIME XD2が一歩リードしている印象です。しかし、Topaz Photo AIは驚くレベルで進化を遂げているので、今後のバージョンアップに期待します。

未来を体験できるFace Recovery機能を解説するよ〜

2023年に導入された画期的な Face Recovery AIは、低解像度やピントの甘い写真から「顔」を自動判別し、AIエンジンが目、口、鼻、髪の毛などを考慮した処理をおこない、失ったディテールを引き上げます。

サンプル画像
α7III + FE 85mm F1.8 ISO 400

等倍切り出しによる ビフォーアフターギャラリー

◆写真(上)は、ブログ管理人が撮影したオリジナル写真

イベントで撮影した「ややピントが甘い顔を含む写真」に Face Recovery AI処理をかけてみました。写真左がRAW無修正、写真右がTopaz Photo AI処理後の比較です。カメラはα7IIIです。

◆現役ユーザーちゃんまさのレビュー

このようなケースでは、シャープネス処理で解像度を引き上げますが、粒子感やエッジが荒れ、満足な結果が得られません。Face Recovery AIを適用すると、顔のパーツを認識した復元処理が行われ、まつ毛や肌の質感を精細に再現できました。

気になる点は、Face Recovery AI適用時は、顔の部分にレイヤーが生成されるようです。そのため、Face Recovery AIにSharpenを追加処理すると、顔の部分に効果が反映されませんでした。

AI画像生成「ImageFX」の拡大にも有効

高画質な画像品質で話題沸騰中の画像生成AIサービス「ImageFX」ですが、生成される画像サイズは1024×1024ピクセルの正方形です。SNSで使用するには問題ありませんが、印刷用途には解像度が足りない問題を抱えてきます。

そのような時、Topaz Photo AIのスケールアップを活用すると、画像劣化を最小限度に抑え、高画素化できるので狙い目です。Stable Diffusionにも有効ですね。

等倍切り出しによる ビフォーアフターギャラリー

写真左は1024×1024ピクセルのImageFXで生成した画像、右側はTopaz Photo AIで6倍拡大した6144×6144ピクセルの等倍切り出しです。

Topaz Photo AI導入で得られるメリット ずばりコレ!

このブログ記事にたどり着いてくれた人の多くは「SNSでバズる写真のノイズ処理やシャープネス処理はどのように行なっているのか?」という疑問を抱いたからではないでしょうか。他のクリエイターと差別化を図るため、新しい現像方法を模索しているはずです。

また「PhotoshopやLightroom ClassicのAIノイズ除去機能を使っているけど、SNSでバズるような写真品質に及ばない」と不満を抱くのは、当然の結果です。

最先端のフォトグラファーの多くは、仲間に内緒で機能特化型アプリを導入し、見えないところで画質の向上を図っているからです。初心者が努力しても画質が及ばないのは当然の結果なのです。

ノイズ除去やシャープネス向上は、プロがPhotoshopやLightroom Classicを駆使しても、初心者がTopaz Photo AI 3で処理した画像に及びません。

Topaz Photo AI 3は、上級者が内緒で使っている代表的なアプリです。いち早く導入することで、編集作業を効率化でき、作業時間を短縮しつつ品質を高めることができます。その結果、仲間から「すごい!」と言ってもらえたり、SNSのフォロアーから多くの「いいね!」がもらえるはずです。

 

Topaz Photo AI 3の失敗しない購入方法

Topaz Photo AIは、同社公式ウェブショップのみで販売されます。そのため、家電量販店の店頭や通信販売(Amazonなど)では販売されていません。

Topaz Labs公式ショップ ▶︎ リンクはこちら

購入方法と手順

  1. Topaz Labsホームページへアクセス
  2. アプリの「Buy」ボタンをクリック
  3. 登録情報とクレジットカード情報を入力して決済
  4. メールアドレスにパスワードが届き即利用可能

購入方法は、上記4ステップで完了します。

◆クレジットカード決済で24時間いつでも購入可能

Topaz Photo AIは、上記購入方法で24時間いつでも入手できます。夜中に購入して、即利用開始できます。公式ウェブショップの購入方法は、クレジットカードまたはPayPalが必要です。

新規購入方法、アップグレードの購入方法、インストールのやり方、アクティベート方法を詳しくまとめた関連ブログ記事「新規購入やアップグレード、インストールのやり方からライセンス認証まで解説」を制作しました。詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

◆安く購入する方法をこっそり伝授

3年前ほど前まで、クーポンコードにより割引販売を行っていましたが、2024年10月現在は行われていません。ネットで見つけたクーポンコードも現在使用できません

Topaz Labsの最新セール情報を解説するページはこちらこちらから(ここを見つけたあなたは買う気満々ですね〜)

Topaz Photo AIとは?

ここまで読んでくれた人は、Topaz Photo AI 3の魅力に興味津々ですよね。記事前半は「ノイズ除去・シャープネス向上・顔の修正」に注目しましたが、ここからはTopaz Photo AIができることを深掘りして解説します。

Topaz Photo AI 3は、AIを活用した「ノイズ除去技術・シャープネス向上技術・スケールアップ技術・顔修正技術」など8つの効果を1アプリに融合した機能特化型ソフトウェアです。

 

8つの機能特化処理を1つのアプリに集約

◆Topaz Photo AIの機能を独自イラストでわかりやすく解説(下図)

上図は、Topaz Photo AI 3の機能を図形化したものです。画像データをエクスポートするとオートパイロットが写真品質を独自解析し、最適なエフェクトの選別パラメーターの自動調整をおこなってくれます。

機能一覧

◆Topaz Photo AIの機能を一覧表にまとめました(下図)

Remove Noise ノイズ処理
Sharpen シャープネス処理
Adjust Lighting 明るさ調整
Balance Color カラーバランス調整
Remove → 画像の一部を消去
Recover Faces 顔の画像修復
Preserve Text テキストを維持した画像処理
Upscale → 画像拡大処理
Adebe PhotoshopやLightroom Classicとの併用が原則

Topaz Photo AIは「シャープネス処理・ノイズ除去・画像拡大」に特化したソフトウェアです。RAW現像ソフト(PhotoshopやLightroom classic)のような、高度な画像編集機能は搭載されていません。

そのため、写真編集ソフトのAdebe PhotoshopやRAW現像ソフトのAdebe Lightroom Classicなどと併用することで、Topaz Photo AIの非凡な能力を発揮できる環境が整います。

Topaz Photo AIと相性の良い被写体は?

Topaz Photo AI 3.2と相性の良い被写体は、画像に文字を含まない「野鳥写真・野生動物・風景写真」と相性が良い傾向です。

Preserve Textの優位性

Topaz Photo AI 2からPreserve Textが搭載され、AIが苦手としてきた文字を含む被写体も気にならないレベルで処理できるように進化しました。

車両にスポンサーロゴが貼られたレーシングカーや街中で看板が写り込む写真は、バージョン1時代は相性の悪い被写体でしたが、Preserve Textの搭載により違和感が大幅に軽減されました。

デザインや印刷用途でも活用できる

ネット普及に伴い、依頼主から提供される写真サイズが年々小さくなりがちな今日、Topaz Photo AI 3.2のUpscale機能は、デザイナーの武器になると思います。

というのも、商業印刷においては「画素数が足りない問題」に直面します。そのような時、画像劣化を最小限度に抑えつつ拡大処理できるTopaz Photo AI 3は、最大の武器になるはずです。

 

Topaz Photo AIの評判やユーザーの口コミ

世界中のユーザーがTopaz Photo AIを使用し、実際に感じた「生の声」や「期待はずれだったこと」をネットから抜粋しました。

Topaz Photo AIを使っている人の 良い評価や口コミ

◆JPEGやTIFF画像にも画像処理できる

DxO DeepPRIME XD2sは、RAWファイル専用のためJPEGやTIFF画像などを処理できませんが、Topaz Photo AIはJPEGやTIFF画像も処理できる強みがあります。入稿データは、RAWファイルとは限らないためTopaz Photo AIの多様性は非常にありがたい存在です。

◆手動調整範囲が広く 上級者の要求にも応えてくれる

Topaz Photo AIは、手動による調整範囲が非常に広く、他社のソフトウェアにありがちな「もう少し効いてくれたら」という不満を感じさせません。ただし、初心者は過度な設定に陥りやすく「やんちゃで扱いづらい」と感じるかもしれませんが、上級者は「じゃじゃ馬を使いこなして得られる高品質」に魅力を感じます。

◆バージョンアップが頻繁に行われ、最新性能が使える

マイナーバージョンアップが1~2週間単位で行われ、新しいAIモデルも惜しみなく投入されます。その都度「おっ」と驚く性能アップがあり、ユーザーを良い意味で驚かせてくれます。

◆対応前のRAWデータも読み込める場合が多い

RAW現像ソフトの多くは、新型カメラのRAWファイルを読み込めませんが、Topaz Photo AIは無理やり開くことができる場合があります。イレギュラーな使い方ではありますが、RAWファイルが開けず困った時には、ダメ元でTopaz Photo AIで試しています。

Topaz Photo AIを使っている人の リアルな評価や口コミ

◆文字の描写が苦手

AI系画像ソフト全般に該当することですが「文字」の描写が苦手です。エフェクトを強く設定すると「AIソフトらしい描写や文字が破断」が現れるので、キリキリの設定ラインを見極める必要があります。

◆バージョンアップでユーザーインターフェースが頻繁に変わる

頻繁なバージョンアップはユーザーの利益につながる歓迎すべきことですが、ユーザーインターフェースが頻繁に刷新されるため、戸惑うことがあります。操作に関しては、安定した状態を維持してほしいと思います。

◆処理結果に一貫性がない・補正が強すぎる傾向がある

写真ごとにAIによる自動パラメーターに一貫性がなく、効果が強めに反映される傾向(バージョン3.3.0で大幅に改善)があります。そのため、多くの場合、手動調整によってエフェクト効果を弱くする手間が必要となります。

 

Topaz Photo AI 3の使い方

ここからは、Topaz Photo AI 3の使い方をわかりやすく解説します。スクリーンショットをたくさん利用していますので、ユーザー体験できるはずです。

画像の取り込み方

ソフトウェアを起動し、作業画面を開きます。写真ファイルをドラック&ドロップします。

 

操作方法

◆操作画面のスクリーンショットに注釈を付け加えました(下図)

Topaz Photo AI 3.2は、画像ファイルの初回読み込み時にAIが作動し、合計8つのエフェクトから「最適なエフェクト」が自動的に適用される仕組みです。

ただし、柔軟さを備えており、エフェクトを削除したり追加することが可能です。最初は戸惑うかもしれませんが、基本的な操作方法に変わりありません。使い込めば慣れるはずです。

AUTOPILOT による自動調整

画像を読み込むと、AIが画像内容を解析します。プレビュー画面内にAUTOPILOTの進行状況が表示されます。

AIが有効なエフェクトを自動選別し、選択されたエフェクトが操作画面に表示されます。

自動選別されたエフェクトの背景(グレーの部分)をクリックすると、詳細画面が表示されます。適用されたAIモデルやパラメーター値を確認できます。

AIによる自動設定値で満足な結果が得られない時は【AIモデルの変更】や【パラメーターの手動調整】をおこない、自分好みに調整できます。

自動選別されたエフェクトが不要と判断したときは、ゴミ箱ボタンをクリックすると消去できます。

任意のエフェクトを適用したいときは【Add Enhancement】ボタンをクリックし、エフェクト一覧を表示します。

適用したいエフェクトをクリックすると有効化できます。複数適用することもできます。

※データ形式(RAWやJPEG)などによって、表示されないエフェクトもあります。

 

Topaz Photo AI 3のエフェクト一覧

Remove NoiseのAIモデルとパラメーター

◆Remove Noiseの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Remove Noiseは【ノイズ除去】を担当するエフェクトです。

元画像がRAW形式の場合とそれ以外の形式(JPEG・TIFF)の場合で表示画面が異なります。

◆RAWデータに適用されるAIモデルとパラメーターを表にまとめました

AIモデル パラメーター
RAW Nomal
標準的なノイズ処理
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100
RAW Strong
ノイズが多い時に効果的な処理
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100
New Remove large Drain(輝度ノイズ除去の強さ) 1〜100
ヒント▶︎ Minor Deblurは、Sherpen使用時は使用しない。

◆Jpeg・TIFF形式などに適用されるAIモデルとパラメーターを表にまとめました

AIモデル パラメーター
Nomal
標準的なノイズ処理
※圧縮ノイズ除去にも有効
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100
Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100
Strong
ノイズが多い時に効果的な処理
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100
Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100
Extreme
激しいノイズに効果的な処理
※ディテールを犠牲
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100
Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100
ヒント▶︎ Minor Deblurは、Sherpen使用時は使用しない。

高度な処理
Edit Subjectをクリックして、マスクの自動選択および手動選択もできます。

 

SharpenのAIモデルとパラメーター

◆Sharpenの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Sharpenは【シャープネス向上】を担当するエフェクトです。

一般的なシャープネス処理とは異なり「手ぶれ、被写体ぶれ、フォーカスのずれ」などの写真修復に効果的です。バージョン3.0から、新しいAIモデルが3種類追加されました。

◆AIモデルとパラメーターを表にまとめました

AIモデル パラメーター調整
Standard
標準的なシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
Strong
強力なシャープネス処理
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100
Lens Blur
ピンボケや解像度の低いレンズに適したシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
Lens Blur v2 New
ピンボケや解像度の低いレンズに適したシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
Motion Blur
手ブレの適したシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
Natural New
自然な雰囲気のシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
Refocus New
ピンボケ写真用のシャープネス処理
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100
Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100
ヒント▶︎ Minor Denoiseは、強いシャープネス処理を掛けた時のエッジノイズなどを和らげます。輝度ノイズ除去ではありません。

高度な処理
Edit Subjectをクリックして、マスクの自動選択および手動選択もできます。

 

Recover FacesのAIモデルとパラメーター

◆Recover Facesの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Recover Facesは【顔の画像修復】を担当するエフェクトです。

「低解像度の顔・遠くからの撮影で顔が小さい」などの写真修復に効果的です。

◆パラメーター

設定 パラメーター調整
Strength Strength(フェイスリカバリーの強さ) 1〜100
ヒント▶︎ Recover Facesを鮮明に撮影されたポートレートや焦点がずれた顔の写真に適用すると、違和感が生じることがあります。

高度な処理
1枚の写真に複数人写っている時は【Selection】をクリックして、顔を選択できます。

AIが顔を自動認識すると黄色い枠で表示されます。不要な顔の選択エリアをクリックするとグレー表示になり選択から外れます。【Close】ボタンをクリックすると決定されます。

 

Preserve Textのパラメーター

Preserve Textの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Preserve Textは【文字を綺麗に表示】するためエフェクトです。

AI処理により文字の形が崩れる場合に有効です。

▶︎方法1 Preserve Textを画像全面に適用する方法
下段のSelect AIIボタンをクリックすると写真全体がマスク適用範囲として設定されます。

画像全体がマスク選択(赤部分)されたらApplyボタンをクリックします。

AIモデルを選択して、パラメーターを調整します。

◆AIモデルとパラメーターを表にまとめました

Low Resolution
小さな文字の最適化に効果的
Strength(文字保護の効き具合) 1〜100
Noisy / Compressed
ノイズが多い・圧縮ノイズが多い場合に最適化
Strength(文字保護の効き具合) 1〜100

▶︎方法2 Preserve Textを選択部分のみに適用する方法
Select Noneボタンをクリックすると任意の場所のみにマスクを適用できます。

ブラシ選択ツールのAddボタンをクリックします。円形ブラシが表示されるのでBursh Sizeのパラメーターを調整し、希望の大きさに設定します。文字を保護したい部分を振り潰したらApplyボタンをクリックします。擦りすぎた時は、Subtractボタンに切り替え消去します。

その後、AIモデルを選択して、パラメーターを調整します。

※円形ブラシを利用したマスク処理は、高レベルのパソコンスペックを必要とします。低スペックのパソコンでは、追従性が極端に悪くなることがあります。

Upscale & ResizeのAIモデルとパラメーター

◆Upscale & Resizeの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Upscale & Resize は【画像サイズの拡大縮小】を担当するエフェクトです。

写真の精細度を保ったまま最大600%まで拡大できます。

◆AIモデルとパラメーターを表にまとめました

AIモデル パラメーター
倍率指定 倍率を数値で指定
倍率を「2倍・4倍・最大」で指定
倍率を「ピクセル単位」で指定
Standard
標準的な写真
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100
Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100
Fix Compression(圧縮ノイズ軽減) 1〜100
High Fidelity
元画像に忠実
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100
Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100
Fix Compression(圧縮ノイズ軽減) 1〜100
Graphics
GC画像や図形
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100
Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100
Low Resolution
低解像度・圧縮ノイズが多い写真
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100
Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100
ヒント▶︎ Minor Denoiseは、補完処理時のエッジノイズなどを和らげます。輝度ノイズ除去ではありません。Minor DeblurとSharpen併用はシャープネスが過剰になります。

Adjust lightingのパラメーター

◆Adjust lightingの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Adjust lighting は【画像の明るさ調整】を担当するエフェクトです。

◆AIモデルとパラメーターを表にまとめました

AIモデル パラメーター
Strength Strength(明るさのレベル) 1〜100

Balance colorのパラメーター

◆Balance colorの操作画面(スクリーンショット)に注釈を付け加えました(下図)

Balance color は【色温度調整】を担当するエフェクトです。

◆AIモデルとパラメーターを表にまとめました

設定 パラメーター
Tenperture (色温度) 1〜100
Opacity (不透明調整) 1〜100

Topaz Photo AI 3 画像の保存方法

作業画面右下にある「Save Imageボタン」をクリックします。

Export Settingsの画面が開きます。保存場所やファイル形式などを指定します。

右下の「Saveボタン」をクリックすると画像が保存されます。

FILENAME
保存ファイル名
標準設定はファイル名に「-topaz」が追加されます。
SAVE TO
保存先
Original Folder
元画像と同じフォルターに保存
Browse
保存フォルダーを指定する
FORMAT
保存形式
画像ファイル形式
JPEG = 品質レベルを1~100の範囲で設定可能
PNG = 圧縮レベルを0〜9の範囲で設定可能
TIFF = 圧縮方法・8/16bitを設定可能
DNG

 

Topaz Photo AI 3の無料体験版と制限

Topaz Labsは「ますは試したみたい!」と考えるユーザー向けに、無料体験版(フリートライアル)を用意しています。製品版と同じ機能を体験できます。

◆無料試用版で確認すべきこと

  • 画像品質に満足できるか?
  • 現在のパソコンで快適に動作するか?

上記2点を購入前に必ず確認してください。

◆無料体験版の入手手順

  1. Topaz Labsホームページにアクセス こちらから
  2. ページ再下段から「ダウンロードページ」にアクセス
  3. アプリとOSを選択してダウンロード

上記3ステップで完了します。

体験版の入手方法やインストールのやり方、アクティベート方法を詳しくまとめた関連ブログ記事「体験版の入手方法からインストールや制限を解説」を制作しました。詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

◆体験版の制限について

Topaz Photo AI 3無料体験版は、製品版の全機能を試用できます。制限として、処理後の写真が保存できない制限が設けられています。

◆試用前にAI処理方法を確認する

Topaz Photo AI 3の画像処理は、GPU処理を前提に開発されています。CPU処理も可能ですが、処理時間が長くなります。処理方法を選択する項目があるので、下記の方法で設定します。

◆「Preferences」の設定を確認し、GPU処理を選択する。

Edit →General → Processingを開きます。AI Processorの項目に【Auto】と表示されているはずです。タブを開きグラフィックボード名が表示されることを確認します。

●GPU名が表示される場合 → GPUで高速処理できます。
●CPU名のみ表示される場合 → 処理が遅い可能性あり。

Topaz Photo AI 3の対応プラグイン

Plugins Adobe Lightroom Classic
Photoshop&Photoshop Element
Capture One
Apple Photos

 

Topaz Photo AI 3のシステム要件

Topaz Photo AI 3.2は、システム要件で「メモリ32GB」搭載を推奨しています。最小メモリは16GBです。

メモリ容量が少ないと「プレビューに時間がかかる」「書き出しに時間がかかる」「作業中に固まる」などのデメリットが生じやすくなります。

快適に動作する推奨システム構成は、システムメモリ32GB、グラフィックカードのVRAMは8GB以上。NVIDIA RTX 3000以上が推奨なので、動画編集ソフト並みにハードです。

最小システム
Windows ※2024年9月現在
最小
OS Windows10 /11
CPU Intel 2013年以降(AVX instructions)
AMD 2013年以降(AVX instructions)
システムメモリ 16GB
グラフィック NVIDIA GTX 980Ti 以上 6GB VRAM
AMD Radeon 570 以上 6GB VRAM
Intel UHD 600 Graphics 以上 16GB RAM
macOS Intel ※2024年9月現在
最小
OS  Big Sur 11以降
CPU Intel(AVX instructions)
システムメモリ 16GB
グラフィック 6GB VRAM
macOS Silicon ※2024年8月現在
最小
OS Big Sur 11以降
CPU Appleシリコンプロセッサー
システムメモリ 8GB
グラフィック Appleシリコンプロセッサー

公式ページで最新のシステム要件を確認する 公式サイト

 

Topaz Photo AI 3のPCスペックと処理時間を独自検証

Topaz Photo AI 2 推奨パソコンスペックで使ったパソコン本体

テスト環境
CPU:Ryzen 7 5800X グラフィックスボード:RTX 4070Ti 12GB VRAM

初回プレビュー時間を独自検証した結果がこちら

◆Topaz Photo AI 3の初回プレビュー時間をCPU処理とGPU処理で独自計測しました(下図)

Ryzen 7 5800X
RTX 4070Ti
SONY α7RIV
6100万画素RAW
NIKON D850
4500万画素RAW
CANON EOS1DX MarkIII
2010万画素RAW
GPU処理 CPU処理 GPU処理 CPU処理 GPU処理 CPU処理
初回プレビュー
顔あり
13.3秒 22.6秒 9.6秒 11.9秒 5.5秒 12.8秒
初回プレビュー
顔なし
11.4秒 11.4秒 12.0秒 15.3秒 6.5秒 9.0秒

ちゃんまさ独自テスト実施日 ※2024年3月

◆検証結果と考察

Topaz Photo AIの初回プレビューが完了するまでの処理時間を独自検証しました。わかったことは、強力なGPUを搭載すると処理時間が速くなります。ただし、高速化できるカメラがあればそれほど速くならないカメラもあります。

 

書き出し時間を独自検証した結果がこちら

◆Topaz Photo AI 3の書き出し時間をCPU処理とGPU処理で独自計測しました(下図)

Ryzen 5 5800X
RTX 4070Ti
SONY α7RIV
6100万画素RAW
NIKON D850
4500万画素RAW
CANON EOS1DX MarkIII
2010万画素RAW
GPU処理 CPU処理 GPU処理 CPU処理 GPU処理 CPU処理
顔なし
Jpeg書き出し
6.0秒 5.8秒 計測中 計測中 計測中 計測中
顔なし
TIFF16bit書き出し
5.4秒 5.8秒 計測中 計測中 計測中 計測中
顔なし
DNG書き出し
19.5秒 2:51.4秒 計測中 計測中 計測中 計測中

ちゃんまさ独自テスト実施日 ※2024年3月

◆検証結果と考察

書き出し形式がJPEGやTIFFの場合は、CPU出力もGPU出力も誤差範囲の違いでしたが、DNG形式の時はGPU出力が圧倒的に高速でした。CPU処理と比べて8倍近く高速化できたので、Topaz Photo AIを実用的に運用するにはGPU付きパソコンが必須ですね。

詳しい独自検証の結果はブログ記事「Photo AI が快適に動くPCスペックは?おすすめのパソコンを紹介」で紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

Topaz Photo AI 3のおすすめパソコン

推奨スペック CPU:8コア以上 クラフィックボード:RTX 4060以上

Topaz Photo AIにおすすめのパソコンは、グラフィックボード付きPCです。BTOパソコンなら「ゲーミングPCの16万円クラス」があれば、CPUのみで処理するよりも10倍近く高速化できます。

初期プレビュー時間の長さは、ソフトウェアの仕様のため、パソコン性能で大幅短縮するのは難しい状況です。今後のバージョンアップに期待しましょう。

 

Topa Labsのサポート窓口とアクセス方法

Topaz Labsのサポートは、ソフトウェア不具合発生時の対応や30日以内の全額返金制度を受け付けてくれる総合窓口です。

アクセスする方法を解説します。

公式ホームページページの最下部からアクセス

最下部にある「Support」をクリックします。

サポートページを開くと、画面右下にサポート入力フォームが表示されます。表示されない時は「Support」ボタンをクリックします。

問い合わせフォームの内容
Subject タイトル
Email address メールアドレス
How can we help? The more details you can provide the better. 問い合わせ内容

◆私の経験談を紹介します!

ソフトウェアが起動できないトラブルが発生した時、日本語で問い合わせてみると機械による自動返信がすぐに届き、翌日にサポートスタッフから翻訳ソフトを利用したと思われる日本語と英語で回答がありました。

学んだことは、日本語のみだと文字化けする恐れがあること。日本語と英語を併用するのがベストだと思います。日本語から英語翻訳したコピペでも、おおよその意味は伝わります。

 

Topaz Photo AIのアップデート情報

2024年10月18日、Topaz Labsは、Photo AIの最新版「バージョン3.3.0」をリリースしました。

このバージョンでは、新しいスーパーフォーカスツール、新しい顔の復元モデル、ノイズ除去とシャープ化の自動操縦の強度の更新、その他の改善など多くの点が進化しました。

バージョン3.3.0の更新履歴

  • スーパーフォーカスの搭載
  • 顔の復元が第2世代に進化
  • パーソナライゼーションに基づく自動操縦のノイズ除去とシャープ化の強度の改善
  • 削除ツールのデザインの更新
  • SonyおよびNikon RAW カラーの改善
  • 設定メニューの更新
  • プロライセンス

 

Topaz Photo AIのよくある質問 FAQ

有料アップグレード購入時の自動更新とは何?

2024年10月3日より、有料アップグレード購入時に「自動更新」と「手動更新」が選択できるようになりました。自動更新を選択すると価格が安価ですが、実質的なサブスクリプション契約になるので要注意です。

  • Auro-upgradesにチェックを入れる → 自動更新
  • Auro-upgradesにチェックを入れない → 手動更新

 

永続利用できるアップグレードが 99ドルから119ドルに値上げ

※2024年10月3日より、アップグレードが自動更新と手動更新に細分化され、それに伴い、従来の手動更新は、99ドルから119ドルへ20ドル(1ドル145円で約2900円)値上げされました

また、自動更新を選択すると実質的なサブスクリプション契約になります。

プロ向けのTopaz Video AI PROがサブスクリプション契約に移行したので、現役ユーザーとしては嬉しくないサービスですね。

 

まとめ

Topaz Photo AI 3 の総括

私は、Sharpen AIを中心に単独利用してきましたが、Topaz Photo AIのバージョン2.0.0リリース以降は、Photo AIのみを愛用中です。シャープネス処理に関しては、最高品質が得られると思います。

Photo AIは、購入後1年が経過するとアップグレードできなくなりますが、使い続けることは可能です。私は、アップデート権が切れた状態で当分使い続け、魅力的な機能が登場した時に再契約する運用で楽しんでいます。

Topaz Labs公式ショップ

Topaz Photo AI 3 → 199ドル

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

ソニーイメージングプロサポート会員 NPS会員

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