星夜撮影初心者が天の川の撮影にチャレンジしたら「写った」という備忘録です。
カメラはα7III、レンズはニコン17-35mm F2.8、三脚の最小装備で挑みました。
ロケーションは岐阜県・藤橋城
東海地方で天の川の撮影に適した場所をネット検索すると、近隣で有名なポイントは「藤橋城」であることが判明しました。自宅から50kmぐらいの距離です。
藤橋城には「奥美濃プラネタリウム」があることからもわかるように、天体撮影のスポットのようです。
地元民としては「単に暗いだけ」の僻地ですがw
交通アクセスは、国道303号を北進し、横山ダムに到着したら国道417号を北進。横山ダムと徳山ダムの中間に位置します。
近隣にはコンビはありません。最寄りのコンビニは20kmぐらいでしょうか?
食料や飲み物は、事前に購入されることをお勧めします。
岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見332番地1
天の川の撮影に適した条件
「天の川は天体なのでいつでも撮影できる」と思われませんか?
これが、撮影チャンスはすごく限定されます。
この記事を読まれて「今晩天の川を撮影しよう!」と行動しても、高確率で撮影できません。
撮影時間
天の川の撮影に適した時間帯は、季節により変動します。
夏 ▶︎ 23時ぐらい
方角
月の影響
天の川の撮影で、厄介なのが「月」の存在。
天の川が撮影できる期間は1ヶ月あたり1週間ぐらい。
晴天でないと雲が写ってしまうので、すべての条件が整うのは1ヶ月で数日しかありません。
必要装備
天の川の明るさはとても暗いです。
明るいレンズが必要です。
焦点距離20mmぐらいで開放絞り値F2.8ぐらいは欲しいですね。
使い捨てカイロがあると便利
深夜に天の川を撮影してると、レンズに「露」が付着することがあります。夜になると気温が下がり、湿度が高くなるからです。
使い捨てカイロを持参して、レンズに輪ゴムなどを使って固定すると防ぐことができます。
撮影設定
天の川の撮影は、シャッター速度とISO感度がキモになります。
絞りとシャッタースピード
絞り値がF2.8の場合、ISO3200の設定で15秒ぐらい露出します。
「露出時間を長くすればいいのでは?」と思われませんか?
実は、天の川は想像以上に高速で動いています。地球の自転ですね。
シャッタースピードは「星が流れない及第点」で決定します。
焦点距離が20mmぐらいなら15秒ぐらいまで許容できると思います。
Raw撮影が基本
天の川の撮影は、基本「Raw」撮影になります。
後処理でわずかなコントラストを炙りだすのでRaw必須です。
ホワイトバランスは、Raw現像アプリで調整できるので気にしなくても良いです。
Raw+JPEGで撮影する場合、僕は色温度をマニュアル設定で「3600K」付近に合わせて撮影しました。
手振れ対策
シャッタースピードは15秒になると、手振れが気になります。
セルフタイマーを活用して手振れを防ぎます。
時間が長すぎるとイライラするので、僕は「2秒」で設定しています。
「電子シャッター」を搭載している機種は、有効活用することでブレを軽減できる場合があります。
いざ撮影
2020年5月30日、深夜2時ぐらいに撮影。天気抜群です!
コロナ渦のおかげで、光害の影響が少ない?
今回の撮影ポイントを記載します。
JPEG無補正データ
JPEG無補正の状態。天の川がわずかに見える程度です。
撮影後の画像処理は必須です。
Raw現像後
Raw現像は、ルミナー4で処理しました。
お城の壁や窓に、街灯が写り込んでいます。
赤色で不自然(気持ち悪い)ので、彩度を落として目立たなく処理しました。
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Luminar4をお持ちでない人も多いと思います。
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まとめ
今回は手持ちの機材で天の川の撮影に挑みました。
専門的に極めると、もっと明るいレンズや追尾撮影用の機材が必要です。
僕はこれで満足です。
沼にハマらないようにご注意くださいね。
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