出典:SONY α7III/α7RIII
筆者は、2018年3月23日、α7iiiを購入しました。すでに先行発売中のα7Riiiと天秤にかけ「筆者の使用用途にはα7iiiがマッチする」と判断。その選択と期待にα7iiiは応え続けてれました。
α7iiiは、ソニーEマウントレンズを使用する第3世代の製品です。すでに第4世代の製品として2019年9月6日、α7RIVが電撃登場。α7iiiも2020年中のモデルチェンジが噂されています。
ところが、α製品は、新型機種が発売されても旧製品は継続販売されます。価格が改正され、価格がリーズナブルに見直される傾向にあります。
そうなると中古価格は低下。α7IVが発売されたタイミングで、売れに売れたα7iiiだけに下取り品や買い取り品が市場に流通し、中古価格が一層お求めやすくなるハズです。その時が、α7iiiの中古品を購入する絶好のチャンスです。
近未来に「中古のα7iiiとα7Riii、どっちを買おうかなぁ?」と悩む人のために、先人がα7iiiとα7Riiiを比較する上で重要な部分を備忘録として書き残しておきます。
α7iiiとα7Riii 仕様が異なる点をまとめてみた
α7iiiとα7Riiiを比較して、スペックが異なる点を抜粋しました。赤色のマーカーで記した部分が該当箇所になります。
7Riii | α7iii | |
画素数 | 6250万画素(総画素) 6100万画素(有効画素) |
2530万画素(総画素) 2420万画素(有効画素) |
撮像素子 | Exmor R CMOS フルサイズ 裏面照射型 35.7mm×23.8mm |
Exmor R CMOS フルサイズ 裏面照射型 35.6mm×23.8mm |
撮影感度 | 標準:ISO100~32000 拡張:ISO50~102400 |
標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
ローパスフィルター | なし | あり |
連写性能 | Hi+時:最高約10コマ/秒 | Hi+:最高約10コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW:約76枚 JPEG:約76枚 |
RAW:89枚 JPEG:177枚 |
液晶モニター | 3インチ 144万ドット | 3インチ 92.16万ドット |
ファインダー | 電子ビューファインダー 約369万画素 約0.78倍 |
電子ビューファインダー 約236万ドット 約0.78倍 |
リフレッシュレート | 60fps | 60fps/120fps |
撮影枚数 | ファインダー使用時:530枚 液晶モニタ使用時:670枚 |
ファインダー使用時:610枚 液晶モニタ使用時:710枚 |
4K動画の画角 | Super 35mm全画素読み出し 約1.6倍クロップ |
24P 全画素読み出し 30P 約1.6倍クロップ |
ピクセルシフトマルチ撮影 | あり | なし |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード UHS-II対応 |
SDカード SDHCカード SDXCカード UHS-II対応 メモリースティックPRO Duo メモリースティックPRO-HG Duo |
手ブレ補正 | 5軸 5.5段分 | 5軸 5段分 |
検出輝度範囲 | EV-3-20 ISO100相当、F2.0レンズ | EV-3-20 ISO100相当、F2.0レンズ |
AF方式 | ファストハイブリッドAF | ファストハイブリッドAF |
AFセンサー測距点 | 35mmフルサイズ時: 567点位相差+425点コントラスト APS-Cクロップ時: 325点位相差+425点コントラスト APS-C時: 247点位相差+425点コントラスト |
35mmフルサイズ時: 693点位相差+693点コントラスト APS-Cクロップ時: 299点位相差+693点コントラスト APS-C時: 221点位相差+693点コントラスト |
位相差AF動作絞り値 | F8.0 | F11.0 |
シンクロ端子 | あり | なし |
シャッター耐久性 | 50万回 | 20万回 |
幅x高さx奥行き | 128.9×96.4×77.5 mm | 126.9×95.6×73.7 mm |
ボディ材質 | マグネシウム合金ボディ | マグネシウム合金ボディ リヤカバー:樹脂製 |
端子 | マルチ/マイクロUSB端子 HDMIマイクロ端子タイプD マイク入力 3.5mm ヘッドホン端子 3.5mm |
マルチ/マイクロUSB端子 HDMIマイクロ端子タイプD マイク入力 3.5mm ヘッドホン端子 3.5mm |
重量 | 580 g | 565g |
付属品 | 電源コード、リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100、ケーブルプロテクター、バッテリーチャージャーBC-QZ1(ACコード長50cm)、ショルダーストラップ、ボディキャップ、アクセサリーシューキャップ、アイピースカップ、USB Type-Cケーブル | リチャージャブルバッテリーパックNP-FZ100、ACアダプターAC-UUD12、ショルダーストラップ、ボディキャップ、アクセサリーシューキャップ、アイピースカップ、マイクロUSBケーブル |
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α7Riiiとα7iiiが優れる点をスペック毎にジャッジする
画素数
α7iii:2420万画素
重要度 ★★★★
撮影感度
α7iii:ISO50~102400 ISO50~204800
重要度 ★★★★
ローパスフィルター
α7iii:ローパスフィルター あり
重要度 ★
ローパスフィルターの有無は、解像度に影響します。極限の解像度を求めるならα7Riiiが有利です。ところが、ローパスフィルターは千鳥柄といった幾何学模様を撮影すると「ジャギー=ギザギザ」が発生します。また、写真を縮小した時にもジャギーが生じやすくなります。
このジャギーは、後処理(Photoshopなど)で取り除くことが困難です。風景撮影がメインなら問題ありませんが、人物撮影は、服の無用やニットの網目でジャギーが発生しやすくなるので、ローパスフィルター付きを選んだ方が無難です。
連続撮影可能枚数
α7iii:RAW:89枚 JPEG:177枚
重要度 ★
液晶モニター
α7iii:92.16万ドット
重要度 ★★
ファインダー
α7iii:約236万ドット
重要度 ★★★★
ファインダーのリフレッシュレート
α7iii:60fps/120fps
重要度 ★★
撮影枚数
α7iii:ファインダー使用時:610枚 液晶モニタ使用時:710枚
重要度 ★★
フル充電された純正バッテリー1本で撮影できる写真枚数です。α7iiiの方が撮影枚数が多いですが、どっらもNP-FZ100バッテリーを使用しますので、どちらのモデルを選んでも1日撮影できると思います。
予備バッテリーを購入すれば、どちらの機種を選択しても問題ありません。
4K動画の画角
α7iii:24P収録時クロップなし
重要度 ★★★
ピクセルシフトマルチ撮影
α7iii:非対応
重要度 ★
記録メディア
α7iii:SDカード/SDHCカード/SDXCカード UHS-II対応/メモリースティックPRO Duo
/メモリースティックPRO-HG Duo
重要度 ★
手ブレ補正
α7iii:5段分
重要度 ★
AFセンサー測距点
α7Riii:5mmフルサイズ時:567点位相差+425点コントラスト APS-Cクロップ時:325点位相差+425点コントラスト APS-C時:247点位相差+425点コントラスト
α7iii:35mmフルサイズ時:693点位相差+693点コントラスト APS-Cクロップ時: 299点位相差+693点コントラスト APS-C時:221点位相差+693点コントラスト
重要度 ★★★★
位相差AF動作絞り値
α7v:F11.0
重要度 ★★★★★
シンクロ端子
α7iii:なし
重要度 ★
シャッター耐久性
α7iii:20万回
重要度 ★
数値的にはα7Riiiの方が2倍以上の高スペックですが、一般の方は20万カット撮影することはありません。
中古品を購入する場合は、撮影枚数の少ない個体を選ぶことをおすすめします。
幅x高さx奥行き
α7iii:126.9×95.6×73.7 mm
重要度 ★
ボディ材質
α7iii:マグネシウム合金ボディリヤカバー:樹脂製
重要度 ★
重量
α7iii:565g
重要度 ★
付属品
α7iii:別売り
重要度 ★
中古カメラはどうなのか? 安さだけでない購入時に注意すべきポイント
最後に、筆者が中古カメラを購入する時の品定めの方法をご紹介します。
中古カメラを購入する時が、実績のある実店舗で購入することをオススメします。
程度表示は「B」以上のランクを選択すれば、機能的は問題ありません。同一ランクで複数のタマがある時は「マウント部の消耗」をチェック。カメラの場合、撮影枚数を確認します。カメラの箱が綺麗であれば、カメラも丁寧に使われた可能性が高くなります。備品のチェックは、重要です。
また、ネジ山をチェックして、傷がついた個体は修復歴が推測されます。この点は、判断が難しく、メーカーで完璧に修理されていれば、逆に信頼性が高くなります。
最後に、ショップの保証が6ヶ月と12ヶ月の店舗があるなら12ヶ月のお店を選びたいです。ヤフオクは、中華系の出品者が多い傾向です。売却に利用するのは良いと思いますが、購入はリスクを伴うことを肝に銘して利用しましょう。
【関連記事】修理費用が高いのは本当? ソニーα7iiiの修理代を調査
まとめ
ここまで読んでくださる読者の方が、どれだけいるでしょうか? ありがとうございます。
ここまで読んでスッキリしない人には「α7iii」をおすすめします。
最後までお読み頂きありがとうございます